なぜ、お腹に「妊娠線」ができるの?

今注目が集まっている医療や健康情報を病院検索ホスピタが厳選して分かりやすくお届け!今回は『 なぜ、お腹に「妊娠線」ができるの? 』をご紹介させて頂きます。

妊娠線は、お腹だけじゃない?

「妊娠線」とは、妊娠中にお腹にあらわれる「白い線」のことをいいます。この白い線は「肉割れ」と呼ばれる現象で、急な体重の変化によって、皮膚の奥にある「真皮」が断裂した状態を指します。「ストレッチマーク」とも呼ばれることがあります。

妊娠線は、初産であれば約50%以上の妊婦さんにみられるようです。妊娠線は、そもそも妊娠に限った現象ではなく、体重の変化などで脂肪の多い場所にあらわれるものです。人によっては、太もも、お尻、バスト、二の腕、ふくらはぎ、などに起こることがあります。

皮膚に「亀裂が生じて」起こる

妊婦さんのお腹は赤ちゃんの成長に合わせて大きくなり、その皮膚は伸びていきます。皮膚は、外側から順に
(1)表皮
(2)真皮
(3)皮下組織
という3層構造になっています。「表皮」は、約0.1〜3mmと極めて薄い組織で、水分の保持や感染からのバリア機能として働きます。妊娠週数が進み、お腹が大きくなるにつれて、「表皮」は伸びてゆきます。

しかし、その下にある「真皮」や「皮下組織」はもともと伸びにくく、急な変化には耐えることができずに断裂が生じます。すると、毛細血管には内出血が起こります。表皮は伸びているため、外側から見ると、皮膚に赤紫色やピンク色の「線状斑」があらわれます。これが初期の「妊娠線」です。

妊娠線を作る「ホルモン分泌」も原因の1つ

妊娠線の原因は、お腹が大きくなって皮膚が伸びるため、といった単純な理由のほかにも、妊娠によって体内に増加する「コルチコステロイド」と呼ばれるステロイドホルモンの影響が挙げられます。「コルチコステロイド」は、コラーゲンの生成や肌のターンオーバーを抑える作用があります。特に、真皮層のコラーゲンが不足すると、皮膚は柔軟性を失って断裂が起こりやすくなります。つまり、「コルチコステロイド」の増加によって柔軟性を欠いた皮膚が、大きく伸びることで、通常時以上に皮膚の断裂が起こっていると考えられます。

妊娠線は、幅が約2〜3mm、長さは約5cmが一般的です。お腹が一気に大きくなる妊娠後期にあらわれる人が多いといいます。他にも、皮下脂肪が多い人、乾燥肌の人には、妊娠線ができやすいといわれています。

妊娠線の出始めは、「赤紫色」や「ピンク色」にあらわれますが、時間が経過すると色素沈着による「黒ずみ」が起こり、皮膚が再生するにしたがって「白色」に変化します。一度あらわれた妊娠線は、完全に消えることは難しいでしょう。

妊娠線を予防する「3つ」のケア

妊娠線を予防するには、妊娠初期からのケアが大事です。ケアには
(1)体重の管理
(2)バランスのよい食事
(3)スキンケア
の3つが効果的です。急激に体重が増加すると、妊娠線ができやすくなります。「体重の管理」については、個人差もありますが、増加はプラス約7~10kgを目安に抑えるのが理想といわれています。

そして「バランスのよい食事」を摂取するよう心がけましょう。お腹に赤ちゃんがいるから「いつもより栄養を摂らなくちゃいけないわ」といって普段より過剰にカロリーを摂ってしまう人がいますが、適量食べるのが大事です。高タンパク・低脂肪を基本に、野菜、豆類などもバランスよく献立に加えるとよいでしょう。

妊娠線の予防でもっとも大事なことは「肌の保湿」です。妊娠初期から「妊娠線予防の専用クリーム」を使ってお肌のコンディションを整えましょう。他にも、オイルやローションなどを併用する人もいますが、妊娠中に安全なものを医師に相談して使いましょう。

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