「羊水過少症の原因や対処など

今注目が集まっている医療や健康情報を病院検索ホスピタが厳選して分かりやすくお届け!今回は『「羊水過少症」の原因や対処など』をご紹介させて頂きます。

羊水は、「安全」と「トレーニング」を見守る役割

ママのお腹のなかで、赤ちゃんを大事に守り、育てるのが「羊水」です。羊水は、衝撃を吸収するクッションの役割を果たしながら、同時に、赤ちゃんの呼吸の練習や、筋肉や骨格を発達させる運動、といったトレーニング空間を作っています。

羊水は弱アルカリ性の液体で、そのほとんど(約99%)は水分からできています。水分のほかに電解質、アミノ酸、脂質、糖分などが含まれています。

羊水の量は、赤ちゃんの成長によって変化します。一般的に、妊娠週数が進むに合わせて、1週間に約10mlのペースで増えていくものです。妊娠10週目には約25ml、20週目には約350mlとなり、30~35週に約800mlとピークを迎え、40週(臨月)を過ぎると出産に向けて少しずつ量が減り、500ml以下に減少します。

どうなると「羊水過少」と診断されるの?

赤ちゃんがお腹で健やかに成長するには、羊水の量はとても大事です。多すぎたり、少な過ぎたりすると、それだけ赤ちゃんの体に負担がかかります。特に羊水量が少ないと、赤ちゃんを守るクッションが減り、赤ちゃんの様子が心配されます。
妊婦健診では、超音波検査を行い、胎児の成長と合わせて羊水量を確認しています。そこで羊水量が適正値より少なくなった場合、「羊水過少症」と診断されます。
超音波検査では、羊水ポケット(胎児と子宮壁のあいだにある羊水腔の隙間)を測定し、そこから羊水量を推定しています。羊水ポケットの正常値は約2~8cmとされ、これより少ない(浅い)と「羊水過少」と判断されることになるでしょう。

羊水過少を知らせる「3つ」の予兆

羊水過少症は、自覚症状が分かりづらく、羊水が少ないかどうかは妊婦さんが自分で把握することはなかなか難しいものです。それでも、妊娠中期(妊娠5〜7ヶ月)に入って、
(1)赤ちゃんの動き(胎動)が少ない
(2)お腹が大きくならない
(3)ママの体重が増えない
と、感じたときには「羊水過少症」の疑いがあります。

赤ちゃんに酸素や栄養が届かなくなり、成長に支障が出ます。胎児機能不全の恐れが心配され、健康状態に問題が出ることもあります。すみやかに、かかりつけの「産婦人科」を受診し、医師などに相談しましょう。一般的に、羊水量が100mlを下回っていると「羊水過少症」と診断されます。

原因の約50%は「前期破水」

羊水過少症の原因の約50%は「前期破水」です。陣痛が始まる前に、赤ちゃんが包まれている羊膜が破れ、羊水が流れ出て、羊水量が減少してしまう状態です。前期破水は、妊婦さんの10人に1〜2人が経験し、けっして珍しい症状ではありません。

羊水過少症は、その他にも、
(1)ママに妊娠高血圧症候群などの病気がある
(2)ママの胎盤機能が低下している
(3)赤ちゃんに泌尿器系や腎臓機能に問題が生じている
などが考えられます。

対処法は「妊娠週数」で変わる?

羊水過少症は、妊娠週数によって対処方法は異なります。原因が「前期破水」で、妊娠37週を超えていた場合は、陣痛促進剤を使った分娩の誘発や、緊急帝王切開によって、そのまま出産につなげることがあります。

妊娠34週未満の場合は、抗生剤を投与するなどして胎児の成長を待ちながら、妊娠期間を延ばす治療がすすめられるでしょう。羊水を補うために「人工羊水」を注入することもあります。妊娠34~36週で発症した場合は、胎児の肺の成長を十分確認してから分娩の準備に取り掛かります。

原因が、赤ちゃんの病気による場合は、胎児の健康状態を超音波検査などによって観察して分娩方法や時期を検討します。医師の説明を聞いて、相談したうえでその後の決定が行われます。

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