視力補正方法「オルソケラトロジー」って、なに?

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今回は『視力補正方法「オルソケラトロジー」って、なに?』をご紹介させて頂きます。

「特殊なコンタクト」を使った視力矯正

「オルソケラトロジー」とは、特殊なハードコンタクトレンズを使って角膜の形状を変化させ、近視や乱視などの屈折矯正することで、一定の時間だけ視力を回復させる「視力補正方法」です。医療機関によっては、近視の進行を抑制する手段としても、利用されています。

「オルソケラトロジー」という名前が耳慣れない人には、新しいテクノロジーのように聞こえるでしょうが、アメリカでは1970年代から施行されており、すでに約30年の歴史があります。日本では、その効果や安全性などについて、当時は懐疑的な意見が多く、なかなか普及には至らない状況が続いていました。しかし、オルソケラトロジーに関する技術の進歩や臨床データが豊富に集まったことなどにより、2009年に厚生労働省の承認を受け、近年は国内でも利用する人が増えています。

装着して眠ると「視力がよくなる」

オルソケラトロジーの視力補正は、高酸素透過性素材(酸素をたくさん通す素材)を材料にした、「リバースジオメトリー」と呼ばれるデザインのハードコンタクトレンズを使うのが一般的です。リバースジオメトリーは、通常のコンタクトレンズとは異なり、中央部分を「フラット(扁平)」にするなど特殊なフィッティング効果で、角膜に一定の圧力が加わるようにデザインされています。

このオルソケラトロジー用のコンタクトレンズ(オルソケラトロジーレンズ)を夜間、寝ているあいだに装着することで、角膜のカーブが矯正されて、朝起きてから日中は、裸眼(メガネやコンタクトレンズなし)で過ごすことができます。

昼間は「裸眼生活」が楽しめる

オルソケラトロジーは、手術をせずに視力が回復できるとして注目の集まる矯正方法です。オルソケラトロジーレンズを夜眠る前に装着し、寝ているあいだに視力を矯正して、朝起きてオルソケラトロジーレンズを外すと、矯正効果が一定時間持続して、日中は裸眼で過ごすことができます。

オルソケラトロジーレンズの装着をやめると、視力は元の状態に戻ります。しかし、手術の必要がなくても、日中の「裸眼生活」が可能になるという点では、近眼者には画期的な治療法といえるでしょう。オルソケラトロジーレンズの取り扱いは、通常のハードコンタクトレンズの同じです。

矯正効果は「約8~36時間」続く

オルソケラトロジーの矯正効果には個人差がありますが、一晩(6時間以上)の装着で、翌日は約8~36時間の効果が期待できます。日本眼科医会や日本眼科学会は適応年齢を20歳以上としていますが、実際はどの年代にも効果が見られるため、医療機関によっては、4〜80歳以上まで利用可能とする医師もいます。ただし、軽度から中等度の近視を対象にしているため、強い近視の目には、矯正効果があまり発揮できないといわれています。

オルソケラトロジーを使うと、メガネやコンタクトレンズの煩わしさから解放され、ラグビー、レスリング、柔道、空手などの激しいスポーツや、自然環境をフィールドにするマリンスポーツやウィンタースポーツを「裸眼」で楽しむことができます。

オルソケラトロジーに「不向き」な人

オルソケラトロジーは、近視の程度が中等度以下であれば、年齢に関係なくその効果が期待できるでしょう。そして何より、レーシックなどの屈折矯正手術に抵抗のある人が、オルソケラトロジーを試す傾向にあるようです。

一方で、
(1)目に病気を持っている人
(2)強いアレルギーがある人
(3)重い症状のドライアイを抱えている人
(4)屈折矯正手術(レーシックなど)を経験している人
(5)妊娠中や授乳中の女性
は、残念ながらオルソケラトロジーには向かないといわれています。

オルソケラトロジーの利用は、専門医の診断が必要です。適応検査を受けたのち、装用の練習などを経て、実際の使用に入ります。また、夜間装用というある種のリスクを伴い、さらに角膜障害を予防するためには、眼科医による「定期検査」が必要です。

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