今注目が集まっている医療や健康情報を病院検索ホスピタが厳選して分かりやすくお届け!
今回は『ほうれい線が薄くなる?「 舌まわし体操」とは?!』をご紹介させて頂きます。

ほうれい線は「どうして」できる

ほうれい線は、鼻の脇から唇の端にのびて、両側の頬に「ハ」の字のように刻まれた線をいいます。漢字では「法令線」と表記するようです。医学用語では、「鼻唇溝(びしんこう)」と呼びます。

ほうれい線は、ストレスや疲れが溜まっていたり、嫌なことや辛いことを考えたりすると、ますます目立ちます。たった2本の線なのに、ほうれい線があるだけで、顔の印象は「約5歳も老けて見える」といいます。そして表情が、くたびれている、あるいは怒っているように見えることもあるでしょう。

一度できてしまうと、消すことも薄くすることもなかなか難しく、またメイクで隠すことができないので厄介です。30代、40代、50代と年齢を重ねるごとに、2本の線はますます目立つようになり、鏡で自分の顔を見るたびに「ああ、ほうれい線がなければなぁ」とため息がでちゃうほど、気になってしまいます。

「筋肉の衰え」が、ほうれい線を作る

ほうれい線は、年齢とともにやって来る「筋肉」と「肌」の衰えが原因です。人間の顔面や頭部には、「表情筋」という筋肉が58種類も存在し、喜怒哀楽など、私たちの心の感情を表情として作り出しています。他にも、食べる・飲む・話すなどの行為も、表情筋によって支えられています。

しかし、実際、日常的に使われている表情筋は、全体の約30%、つまり20種類程度です。このうち、
(1)口輪筋
(2)小頬骨筋
(3)大頬骨筋
(4)頬筋
(5)笑筋
といった頬を支える筋肉が、加齢によって衰えはじめると、頬の脂肪が下がり「たるみ」が起こります。頬のたるみが「ほうれい線」を作り、さらに 目立ちやすくするのです。

肌の「弾力成分が減少して」起こる

肌のもっとも外側にある「表皮」を構成する
(1)コラーゲン
(2)エラスチン
は、年齢とともにその量が減少します。年齢が40代に入ると、「肌のハリやツヤが急に失われた」と感じるのは、これらの成分が20代にくらべて約40%も減っているからです。

これは加齢による現象でもありますが、紫外線による影響も含まれています。そして、肌の弾力を保っていた成分が減少することで、頬にたるみが発生し、ほうれい線が深く刻まれることになります。他にも、肌の乾燥、冷え性による顔のむくみなども、ほうれい線の原因として挙げられます。

舌をまわして「頬の筋肉」を鍛える

ほうれい線を消すために、ヒアルロン酸やボトックス(ボツリヌス菌を元にした薬剤)を顔に注射する治療があります。肌が内側からふっくらして、ほうれい線が目立たなくなるといいます。しかし、費用が1本約5万円と高価です。深いほうれい線がある人では、料金もさらに高くなるでしょう。

そこで、自宅で手軽にできる「舌まわし体操」が注目を集めています。舌まわし体操は、舌をまわすことで、ほうれい線に関係する
(1)口輪筋
(2)小頬骨筋
(3)大頬骨筋
(4)頬筋
(5)笑筋
を鍛え、表皮のほうれい線を予防し、目立たなくする効果があります。顔の表情が明るくなって、見た目年齢が若返ることになるでしょう。

空き時間に「舌まわし体操」を試してみる!

舌まわし体操は、体操といっても座って、テレビを見ながら、本や雑誌を読みながら、スマホを操作しながら、お風呂に入りながら、など空き時間を使って行えるエクササイズです。次の手順で行います。

(1)口をしっかり閉じる
(2)閉じたまま、舌を歯茎の外側に沿ってなぞるように、ゆっくり動かす
(3)そのまま、ぐるりと1周する
(4)左回りに20回、舌をまわす
(5)右回りに20回、舌をまわす
(6)「左周り20回+右周り20回」を1セットとして、1日に3セット行う

舌まわり体操を行うと、血行がよくなり、口元を中心に頬などが温まるのを感じることでしょう。1ヶ月以上続けると効果が見られます。顔の輪郭が引き締まり、小顔の効果も同時に体験できるのが嬉しいところです。入浴中にも行えるエクササイズとして、ぜひ毎日の習慣に加えてみてください。