突然、お尻が腫れる痛み「血栓性外痔核」の症状と原因

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今回は『突然、お尻が腫れる痛み「血栓性外痔核」の症状と原因』をご紹介させて頂きます。

血栓性外痔核は「イボ痔」の仲間

肛門の病気のなかで、もっとも多くの人がかかる疾患は「痔核」といわれています。一般的に「イボ痔」と呼ばれる病気です。痔核は、肛門に「いぼ状の腫れ」が見られ、突然痛みを感じるのが特徴です。

皮膚と直腸の境目(専門的には「歯状線」と呼びます)をはさんで、肛門の内側(直腸側)にできるものを「内痔核」、外側(皮膚側)にできるものを「外痔核」といいます。ほとんどの場合、排便のときのいきみや、スポーツで下半身に強く力を入れるなどの行為によって、肛門に負荷がかかり発症します。

「おしりの血豆」と呼ばれる病気

血栓性外痔核は、イボ痔の一種ですが、普通の痔とは異なる性質をもっています。歯状線の付近には、「静脈叢(じょうみゃくそう)」と呼ばれる毛細血管が網目状に集まっています。通常の外痔核は、歯状線より下の肛門縁付近にある静脈叢に血液が多く入る(うっ血する)ことで、イボ状の腫れが起こります。

一方、「血栓性外痔核」は、肛門周囲の静脈のなかで血液が固まって詰まり、血栓(血のかたまり)ができることで発症します。そのため、通称「おしりの血豆」とも呼ばれています。血栓の状態には、個人差はありますが、コリコリして、エンドウ豆ほどのサイズが多く見られます。一般的な外痔核は皮膚と同じような色をしていますが、血栓性外痔核は血豆が青黒く透けているのが特徴です。

突然の「激痛」に襲われる

血栓性外痔核の症状は、肛門のふちに、突然激しい痛みが起こるのが特徴です。痛みがじわじわ大きくなるのではなく、初期症状から、前ぶれのない強い痛みにいきなり襲われます。ヒリヒリ・ズキズキ・ジンジンした痛みのために、下半身や肛門の力が入らないことがあります。排便時には、特にその痛みが強く起こることでしょう。

誰にでも起こる可能性のある病気ですが、
(1)長い時間、椅子にすわる業務に就いている人
(2)辛いものなど刺激物を好んでよく食べる人
(3)過度の飲酒が習慣化している人
(4)体、特に下半身が冷えやすい人、に多く見られます

むやみに触ったり、無理やり押し込もうとしたりすると、悪化することがあります。また、腫れがあるからといって、冷やそうとする人がいますが、逆効果です。血栓性外痔核は血流の滞りが原因であるため、入浴などで体を十分に温めることで、痛みが和らぎます。そして、症状が軽いうちに、できるだけ早く「肛門科」や「肛門外科」を訪れて、医師の診断を受けましょう。

ほとんどは「保存治療」が一般的

イボ痔というと、外科手術を想定しがちですが、血栓性外痔核の治療は、症状が相当に悪化していない限りは、「保存的治療」を選択するのが一般的です。肛門やその周囲を下着の上からカイロでよく暖めて、血行をよくする治療です。

痛みは、約2〜4日で治まることが多く、それでも痛みや腫れが続くようなら、「坐薬」や「軟膏」を使った薬物治療が施されます。約1週間で痛みがひくことでしょう。1週間しても痛みが残るほど症状が重度の場合は、外科手術(血栓除去術)が検討されます。

保存的治療が順調に進むと、血流が改善され、約1〜2ヶ月で、腫れはひいて血栓は吸収され、消えることでしょう。そのあいだ、
(1)トイレで強くいきまない
(2)下半身を冷やさない
(3)激しいスポーツ・過度な飲酒・刺激物の摂取は控える、ことが大事です。

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