異常なほど病気が心配!「ヒポコンドリー」とは…

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今回は『異常なほど病気が心配!「ヒポコンドリー」とは…』をご紹介させて頂きます。

「私は重い病気」という強い思い込み

ヒポコンドリーとは、「心気症」とも呼ばれる心因性の神経症です。自分の健康について、「本当は、重い病気にかかっているのではないだろうか」と、必要以上に思い悩んでしまい、頭痛・めまい・胃痛などさまざまな症状があらわれる病気です。

ヒポコンドリーにかかっている人は、自分の体に関するわずかな変化を「重い病気」としてとらえる傾向が強くあり、気に病むあまり、病気への不安や恐怖心をいつも感じながら日常生活を過ごしています。

大人であれば、胃が痛いのは胃がんではないか、頭が痛いのは脳腫瘍があるのだろうか、と不安をつのらせてばかりです。子どもの場合は、漠然とした不安を抱えたまま、頭が重い、お腹の痛いなどの不調を年中訴えるようになり、心配がつきません。うつ病や不安障害などの精神障害を併殺することがあり、一度、ヒポコンドリーにかかると、治療には長い期間が必要になるでしょう。

頭痛や腹痛など、さまざまな症状が特徴

ヒポコンドリーの症状は、患者によってさまざまです。頭痛・めまい・動機・耳鳴り・吐き気・食欲不振・呼吸困難・倦怠感・疲労感・不眠・発汗・手足のしびれ・胃痛・腹痛・下痢便秘などのうち、1つもしくは複数の症状が長いあいだ続く傾向があります。人によっては、症状が出たり消えたりすることがあります。

心療内科や精神科を受診して診察や検査を行った際に、医師から「風邪です」「疲労です」といった一般的な診断を告げられても、なかなか納得ができません。「医師が重い病気を見落としているのではないか」、あるいは「自分に隠しているのではないか」と疑いを持つようになります。しかし、実際、何度検査をしても特に異常は見つかりません。なかには、複数の医療機関をまわって、診察や検査をくり返す人もいます。

「性格的な問題」とも言われるが…

ヒポコンドリーは、体にあらわれた不調の程度ではなく、不調そのものが苦痛となって、重い病気や死への不安が次第に大きくなるのが特徴です。大きな不安から、学業や仕事が手につかなくなることがあります。また、体の心配を他人に執拗に訴えることから、周囲からは「神経質で、気難しい人」や「体の不調ばかりで面倒な子」といった評判が立つことによって、職場や学校の人間関係に支障をきたすことでしょう。

ヒポコンドリーの原因は、はっきり分かっていません。性格的に、内向的・内省的・敏感・心配性・頑固といった人に共通してみられる傾向があるようです。また、身内や親しい人の病気や死に直面したことが引き金となって、ヒポコンドリーが発症することもあります。子どもの場合は、転校や転居など環境の変化が、ヒポコンドリーの原因になることが十分あります。

「精神科」や「心療内科」を定期的に受診する

ヒポコンドリーは、神経症のなかでも治療の難しい障害です。それは、患者によって原因や症状がさまざまである上に複雑であるため、特定の治療法が存在しないからです。「精神科」や「心療内科」を定期的に受診し、専門医との信頼関係を築きながら、適した精神療法を探っていくことになります。治療には、数ヶ月から数年かかるでしょう。

患者は、あくまで重い病気を主張するため、心理的治療に抵抗し、薬物など具体的な治療を求めるケースが多く、治療は一進一退です。医師の力だけでなく、家族の協力が必要です。日常生活では、家族や親しい人が心配を聞いてあげることが大事です。

「元気が出るのを待つこと」も、治療の1つ

ヒポコンドリーを治療するなかで、自分の抱える不安を「他者に受け入れてほしい」とする気持ちが家族などに認められることは、少なからず回復の助けになるでしょう。周囲の人たちが患者の様子を見守りつつ、元気が出るのを待つことも重要な治療の1つです。子どもであれば、ママやパパに思いっきり甘えられる状況を大人が作るようにして、ストレスからの解放を目指します。

不安やうつ状態が強いケースでは、抗うつ剤や抗不安薬を使った薬物療法を進めることによって、妄想的な神経を落ち着かせる治療を行います。

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