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今回は『「炭酸パック」の美肌効果とは?』をご紹介させて頂きます。

なぜ、炭酸がお肌にいいのか?

炭酸は、二酸化炭素(炭酸ガス)が水に溶け込んだものです。炭酸は分子が小さいため、肌に浸透しやすく、毛細血管まで到達する性質があります。その性質を利用して、美容効果を高めるのが「炭酸パック」です。

炭酸が血管にまで浸透すると、血液中の二酸化炭素濃度は上昇します。すると、体は「酸素不足」と判断して、血液から酸素を取り込もうとします。この働きによって、毛細血管は拡張し、血流が増して血行はよくなります。それによって、お肌の細胞のすみずみに酸素や栄養が行き渡り、新陳代謝が進んで、さまざまな作用がもたらされます。

肌トラブルが減り、美肌や小顔の効果も

炭酸パックにより、新陳代謝が進むと、お肌のターンオーバー(皮膚の新しい細胞が上に押し上げられ、古い細胞がはがれ落ちる仕組み)が整います。その効果として、老廃物の排出が促進され、保湿力が上がり、シワ、シミ、くすみ、たるみ、乾燥などお肌のトラブル改善が期待できます。

また、肌の機能が正常化されることで、
(1)お肌の透明感が増す
(2)肌色が明るくなる
(3)お肌がふっくらする
(4)毛穴の汚れ・ほうれい線が目立ちにくくなる
(5)むくみがとれて小顔効果が期待できる
など若々しい肌を取り戻す助けになるでしょう。

炭酸が「抜けるまえ」に乗せる

市販の炭酸パックは、「液状」、「シート状」、「ジェル状」のものがあります。美容効果を求めるなら、炭酸が溶解した商品であることをあらかじめ確認してから購入しましょう。

炭酸パックを使うときは、メイクを落とし、洗顔して、お肌がきれいになってから行っています。お肌に傷がある、アトピーなどによる炎症がみられる、ニキビなど肌が荒れているときは、炭酸パックの使用は控えます。

炭酸パックは、一度作ったり出したりしたら、炭酸が抜けるまえに、すぐに顔に乗せることが大事です。シミ、乾燥、ほうれい線など気になる箇所には、炭酸を少々厚めに乗せます。そして(商品にもよりますが)15〜20分ほど経ったところで、洗い流します。毎日行っても問題はありませんが、炭酸パックはそれなりの価格がしますので、無理はせず、週に1度の使用から始めてみましょう。それでも十分効果があります。

炭酸パックを「手作り」してみよう!!

炭酸パックは、ご家庭で「手作り」することができます。次の材料を用意します。記載した分量は「1回分」です。

・重曹(食用):10g
・クエン酸(食用):5g
・グリセリン:10g
・キサンタンガム:2g
・精製水:40mL

重曹とクエン酸を混ぜると「炭酸」が発生します。キサンタンガムは、「とろみ」をつけてジェル状にするために用います。グリセリンは、「保湿力」を高める効果として混入します。また、癒し効果として「ラベンダー」など好みのエッセンシャルオイルを2〜3滴入れるのも素敵です。パックをしている時間が、穏やかに過ごせることでしょう。

次の順序で、炭酸パックを作ります。

(1)ボウルに、グリセリン、キサンタンガム、精製水を入れる
(2)ジェル状になるまで混ぜる
(3)重曹、エッセンシャルオイルを入れて、さらに混ぜる
(4)最後に、クエン酸を入れて混ぜる
(5)炭酸が発生し、泡が出る
(6)ジェルをすばやく顔に乗せる