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今回は『「コラーゲンたっぷり鍋」に効き目はあるの?』をご紹介させて頂きます。

女性のあいだで「コラーゲン鍋」が人気!!

マーケティング会社の調査によると、秋が深まり気温が20度を下回ると、鍋つゆ、春菊、きのこ、白菜など「お鍋料理」の材料の売上げが伸びるといいます。鍋といっても最近では、寄せ鍋、湯豆腐、水炊きだけでなく、洋風、韓国風などさまざまな種類のものが楽しめます。

そんな折り、女性を中心に「コラーゲン鍋」なる新しいメニューが話題です。グルメサイトや雑誌で特集が組まれたり、おすすめの人気店が紹介されたり、いまやコラーゲン鍋は、寒い季節には欠かせない一品となりそうです。

話題の「コラーゲンボール」とは?

コラーゲンの鍋といえば、以前なら
(1)豚足や手羽先などを煮込んで抽出したコラーゲンでスープを作る鍋
(2)鶏の皮、テール肉、軟骨、牡蠣、クラゲ、スッポン、アンコウなどコラーゲンを多く含む食材を入れた鍋
というものでした。ところが最近は「コラーゲンボール」を使った鍋が流行しているようです。

コラーゲンボールとは、コラーゲンを豊富に含む動物性や海洋性の食材から抽出したコラーゲンを固めてボール状にしたものです。お鍋にポンと入れてしばらく溶かすだけで「コラーゲン鍋」が楽しめます。

無味・無臭のため、料理の味を損なうことなく、またその手軽さが便利です。鍋シーズンでは、コラーゲンボールが「人気のトッピング」というお店もあるようです。

市販のコラーゲンボールでは、動物性のものは、牛スジや豚骨などのコラーゲンが、海洋性のものではフカヒレ、カレイ、うなぎ、まぐろなどのコラーゲンが含まれることが多く、1個あたり約700〜1300mgのコラーゲンが入っています。

コラーゲン単体では、美白効果は低い

コラーゲン鍋によってコラーゲンをたくさん食べると、すぐにお肌に張りとプルプル感が生まれるか、というと必ずしもそうではありません。食べたコラーゲンは、体内でアミノ酸へと分解されて吸収されますが、アミノ酸がコラーゲンの再合成にすべて利用されるわけではないからです。

摂取したコラーゲンが、お肌に効果をもたらすには(体内でコラーゲンが再合成するには)、アミノ酸の一種である
(1)リジン
(2)プロリン
が必要です。これらの成分は、コラーゲンの再生には欠かせません。プロリンは豚肉、湯葉、お麩、リジンは鶏肉、牛乳、チーズなどに多く含まれています。お鍋の食材として加えるとよいでしょう。

また、コラーゲンの生成促進には、ビタミンC、鉄分、亜鉛も効果的です。じゃがいも、アサリ、カニ、牡蠣、ホタテを鍋に入れるのも、美肌効果にはおすすめです。

コラーゲンボールを「手作り」してみる

コラーゲンボールは、ご家庭でも簡単に作ることができます。市販の「ゼラチン」をお湯に混ぜながら溶かし、溶けたところで容器に移して、あとは冷蔵庫で冷やします。

コラーゲンボールを冷蔵庫でストックしておくと、手軽にコラーゲン摂取ができる「美肌料理」が食卓にのぼります。お鍋だけでなく、味噌汁、スープ、ラーメン、カレー、シチューなどに入れても楽しめるでしょう。