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今回は『痛い「ウオノメ」の原因と治療!』をご紹介させて頂きます。

足裏に「硬い芯」が見られたら…

ウオノメは、足の裏や足指の皮膚の角質が、直径5~7mmほどの範囲で厚くなる皮膚の異常現象です。多くの人は、歩くなどの刺激によって、痛みを感じます。

足の皮膚の一部分に、長いあいだ集中した圧迫刺激が与えられると、皮膚のいちばん外側にある「角質層」の皮膚が、内部に向かって食い込むような円すい状に厚くなり、その患部は白色(または黄白色)に変色します。そして、中心に「硬い芯」ができるのが特徴です。硬い芯は、やがて皮膚内部の神経を圧迫して、強い痛みが生じます。

日本は「サカナ」・ドイツは「ニワトリ」

症状の見た目が「魚の眼球」に似ていることから、「ウオノメ」という名前が一般的に浸透していますが、正式には「鶏眼(けいがん)」といいます。

これは、医療先進国といわれるドイツでの名称(Huhnerauge = 鶏の眼)に習ってつけられているのでしょう。ちなみに、アメリカでは、円すい形の角をあらわす「コーン(Corn)」という名前で呼ばれています。

同じように、皮膚の角質が硬くなる症状に「タコ」がありますが、ウオノメは(1)芯がある、(2)痛みがある、ことで区別されています。そして、タコは「胼胝(べんち)」というのが正式な名前です。病院を受診するときには、ウオノメやタコで通じるので、問題ありません。

なぜ、「女性にウオノメ」が多いのか?

ウオノメは男女ともに起こる症状ですが、患者の比率をみると、男性1に対して、女性は1.5〜3と、だいぶ多く発症しています。これは、「ふだん履く靴の違い」が大きく影響しているのでしょう。

女性は、
(1)ハイヒールやサンダルでアスファルトの上を歩くことが多い
(2)靴下より薄いストッキングで靴を履くことが多い
(3)靴選びでは、実用性よりもデザインを重視する傾向が強い
などから、足に余計な負担をかけてしまいがちです。

オシャレは大切、だけど「健康も大事」

ウオノメが起こる原因は、「歩き方のクセ」によることもありますが、患者の多くは、「自分の足に合っていないサイズや形の靴を履いているため」といわれています。

外反母趾が女性に多いように、ヒールの高い靴、つま先のとがった靴は、足先に過剰な圧迫刺激がかかり、ウオノメを引き起こしています。
オシャレは大切ですが、健康も大事です。足に負担がかかる靴は、毎日履かないなど、自分の足をいたわりながらオシャレを楽しむほうが、素敵なスタイルのような気がします。

きれいに治すなら「皮膚科」を受診

ウオノメの芯は、皮膚の深い部分にできるため、治療では「芯をしっかりと除去すること」が必要です。芯が残っていると、完治することはありません。自己判断で、ウオノメの表面を削るような中途半端な治療を行っても、高い確率で再発するでしょう。

また自宅治療は、
(1)皮膚が傷ついて化膿する
(2)皮膚に痕が残る
などのトラブルが生じることがあります。安全で、きれいに治すには、「皮膚科」の受診をおすすめします。

ウオノメの治療は、症状の程度によって方法が異なります。軽い症状では、治療薬を塗る、スピール膏(専用のシール)を貼る、などでゆっくり治す方法が一般的です。一方、症状が中程度以上では、フットケアなどの機械や、レーザーを使って芯を取り除く治療をすすめられるでしょう。

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