飛行機で耳が痛い!「航空中耳炎」の予防!

今注目が集まっている医療や健康情報を病院検索ホスピタが厳選して分かりやすくお届け!
今回は『飛行機で耳が痛い!「航空中耳炎」の予防!』をご紹介させて頂きます。

離陸と着陸の「耳の激痛」がつらい

飛行機に乗っていると急に耳が「キーン」と鳴って、
(1)耳がつまった感じがする
(2)音が聞こえづらい
(3)耳の奥に強い痛みを感じる、といった不快感を経験したことはないでしょうか。

これは、飛行機の上昇や下降によって起こる「航空性中耳炎」という病気で、特に離着陸のときに多くあらわれます。人によっては、先の症状に加え、耳鳴り、頭痛、めまい、顔面痛を引き起こします。
航空中耳炎の症状は、しばらくすると治まる人が多いなか、頭痛、耳鳴り、めまいが飛行機を降りても数時間から数日のあいだ残る人がいます。航空中耳炎は、急性中耳炎の一種で、機内で起こる「気圧が変化」が主な原因です。

「空気に押されて」生きている

普段はまったく感じないでしょうが、空気にも重さがあり(空気も物質ですから)、私たちは空気に押されながら毎日生活をしています。気圧とは「空気の重さ」をあらわしたものです。そして、私たちの上に乗っている空気の量が少ないと「気圧は低く」なり、乗っている空気の量が多いと「気圧は高く」なります。

さて、私たちが普段暮らす地上は約1気圧ですが、たとえば高い山に登ると、空気の量は少なくなるので気圧は低くなります。富士山の頂上では約0.62気圧、エベレストの頂上では約0.3気圧に変化します。

飛行機のなかは、離着陸時に急激な気圧の変化が起こります。飛行機に乗った私たちが上昇するにしたがって気圧はどんどん低くなるからです。一般的な飛行高度(約1万メートル)では約0.2気圧まで気圧は下がります。機内は約0.8気圧に保たれていますが、それは標高2000~2500mの山の頂上にいるのと同じ状態です。乗客の体に何らかの影響が起こっても不思議ではないでしょう。

耳の構造を知っておこう!

人間の鼓膜のなかにある「中耳」にはいつも少量の空気が入っています。中耳は、耳管(耳とノドをつなぐ管)によって、鼻の奥の上咽頭部とつながっています。耳管は普段は閉じていますが、
(1)あくびをしたとき
(2)唾を飲み込んだとき
は一時的に開きます。耳管が開いて空気が通ることで、耳のなかは、外部の気圧と内部の気圧を維持しています。

気圧が低くなると、空気の分子が激しく運動して、空気は膨張します。飛行機の離着陸のように、急激な高度の上昇や下降に対する気圧の変化には、体はすぐに対応することができません。中耳の気圧を外と保とうとする耳管も、閉じたままになってしまいます。そのため、鼓膜の内側と外側の気圧に差が生じて、耳の奥が強く痛むなど「航空中耳炎」の症状が起こります。

予防策は「あくび」など3つ!

航空中耳炎は、飛行機の乗客すべての人に起こるものではありません。耳やノドの働きが弱い人に起こるといわれています。特に鼻炎など、粘膜に関係するアレルギーを持っている人は注意が必要です。また、風邪をひいている(ノドや鼻に炎症がある)場合も、航空中耳炎にかかる可能性が高いため、十分に気をつけましょう。

航空性中耳炎にならないためには、次の3つが効果的です。

・離着陸の約30分まえに「あくび」を繰り返す
・離着陸のまえに「耳栓」をする
・搭乗まえから「アメやガム」を食べ、十分な水分を摂る

航空性中耳炎が起こったときは、軽く鼻をつまんで耳抜きをしましょう。飛行機を降りて、数時間が経過しても耳の痛みなどの症状に改善が見られないときは、早めに「耳鼻科」を受診します。

関連記事

   

Archive

ページ上部へ戻る