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今回は『夏に向けた腸活動!話題の「ホットヨーグルト」って?』をご紹介させて頂きます。

女性のあいだで広まる「ホットヨーグルト」

気温が高くなって、汗をたくさんかくような季節になると、体の疲れが少しずつあらわれて来るでしょう。そして、その疲労は内蔵にも起こります。これから夏に向かって、健康や美容をいい状態に保つには、腸の活動が万全であることが大事です。それに「きれいは美腸から」という言葉もあるくらいです。

そこでいま、女性を中心にヨーグルトの新しい食べ方が、SNSなどの口コミで広まっています。ダイエット効果や便秘解消などを目的に、試してみる人が増えています。新しい美容のトレンドとしても、この話題は、テレビの情報番組や雑誌にも最近よく取り上げられ、ますます注目が集まっているようです。その新しい食べ方とは、美容や健康によいヨーグルトを温めてから食べる「ホットヨーグルト」です。

ヨーグルトは「温める」と何がよいの?

「冷たいヨーグルトは、体が冷えるからちょっと苦手…」という女性は、実は案外多くいます。それに、冷たいものを食べすぎると、内蔵が冷えて、体に脂肪が蓄えやすくなるといいます。しかし、「ホットヨーグルト=ダイエット食品」という発想は、少し微妙です。

そもそもヨーグルトは、腸内環境を改善する効果を期待して食べるものです。ところが、冷たいヨーグルトを摂取すると、消化力が低下し、腸内の活動が滞ることで、善玉菌20%:悪玉菌10%:日和見菌70%といわれる、「理想的な腸内フローラ」の環境が大きく崩れることにつながります。

そこでヨーグルトを温めると、大腸の善玉菌である「ビフィズス菌」と「乳酸菌」はよい状態で腸に届くのです。つまり、ホットヨーグルトは、ヨーグルトの有効成分の吸収が促進され、ヨーグルト本来の効果が期待できます。特に、これまでヨーグルトを食べても便秘が改善されない、という人にはホットヨーグルトはおすすめです。これは、一度試してみる価値はあります。

「40℃くらいの人肌」がベスト

1日1回、ホットヨーグルトを食べることで、
(1)腸内環境が整えられる
(2)便秘解消につながる
(3)腸が活発になり、ダイエット効果が期待できる
といったメリットが挙げられます。また、「自宅で簡単にできる」、「費用が安くてすむ」というのも、手軽で嬉しいところです。

ホットといっても、温度は「40℃くらいの人肌」に温めるのが理想です。ヨーグルトを、ビフィズス菌や乳酸菌がもっとも活発になる温度になるよう温めます。温めすぎると、せっかくの菌が死んでしまうので、加熱する際は注意しましょう。温度が50℃未満であれば、菌が死滅することはないようです。

ホットヨーグルトは「湯せん」で作ろう

ホットヨーグルトを作るには「湯煎(ゆせん)で行う」のが最適です。少し手間はかかりますが、ゆっくり温めることで菌が活発になるのを待ちます。ホットヨーグルトは、次の手順を参考に作ります。

(1)小さな鍋に、水を適量入れる
(2)容器に入れたプレーンヨーグルトを鍋に入れて、火にかける
(3)ヨーグルトが「ぬるめのお風呂」くらいに温まったら、火を止める

ホットヨーグルトは、そのまま食べてもおいしいのですが、生姜・シナモン・ミント・クミンなどのスパイスをちょっと入れると、おいしさがぐんと増します。気分や体調に合わせて、毎日違った味を楽しむのも素敵です。どうぞ試してみてください。