目ヤニが多い赤ちゃんは「鼻涙管閉塞」が原因かも?

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今回は『目ヤニが多い赤ちゃんは「鼻涙管閉塞」が原因かも?』をご紹介させて頂きます。

涙はどうやって流れるの?

涙には、3つの役割があります。
(1)目の中のゴミなどを洗い流す
(2)角膜に酸素と栄養を供給する
(3)日の中にいる細菌を死滅させる

涙は血液を原料に、目尻側のまぶたの奥にある「涙腺」で作られます。実はいつも少量ずつ分泌され、目の表面でその役割を果たしたあとは、目頭付近の上下に2つある「涙点」という出口から、「涙のう」と呼ばれる袋状のポンプを使い、「鼻涙管」というパイプを通して、「鼻腔(鼻の穴の奥)」に流れます。

何のために「目ヤニ」は出るの?

目ヤニは、涙が目の表面を洗い流したときに出る
ゴミ、ほこり、角膜などの老廃物を「ムチン」という粘り気のある成分にくるんで、体の外に出すための分泌物です。皮膚でいうところの「垢」と同じような働きです。医学的には「眼脂(がんし)」と呼ばれます。

目が開いている日中は、まばたきのたびに涙を出して、ゴミなどは鼻腔に流出します。しかし眠っているあいだは、まばたきをしないため、ゴミやほこりなどは目頭や目尻に「目ヤニ」として溜まります。そして、その色や粘り気の度合いによって、目ヤニの原因は異なります。

ドロッとした黄緑色の目ヤニが出るときは、細菌感染が原因とみられます。白く糸を引くような目ヤニが出るときは、ウイルスによる感染症の疑いがあります。そして、黄色い目ヤニがたくさん出たときは、「鼻涙管閉塞」の可能性を考えましょう。

「涙と目ヤニの量」には気をつけて!

鼻涙管とは、目と鼻をつなぐパイプのような役割の器官です。この管が閉じて涙が通り抜けられなくなるのが「鼻涙管閉塞」という眼の病気です。鼻涙管閉塞では、涙が目の外にあふれるほど溜まり、涙目の状態が続くため不快感とともに、視界がぼやけて見えます。

鼻の付け根のあたりを軽く押すと、目の中から涙が逆流してくることがあります。特に痛みはありません。涙のなかに、黄色の膿が混じることがあります。そして、とにかく目ヤニが多くでます。寝起きには、まつ毛にまでびっしりと目ヤニがついて、目が開けられない状態になることがあるでしょう。

赤ちゃんは視界不良などの不満を告げることができないので、目ヤニや涙の量を普段からよく観察しておきましょう。

先天性と後天性、どちらも赤ちゃんにある

鼻涙管閉塞には、「先天性(生まれつき)」と「後天性(生まれた後でかかること)」があります。生後1か月以内の赤ちゃんに、
(1)泣いてもいないのに涙がたくさん出る
(2)寝て起きると目ヤニがひどい
(3)寝起きに関係なく気がつくと目ヤニが出ている
という状態がみられるときは「先天性鼻涙管閉塞」の可能性が高いでしょう。

赤ちゃんによっては、鼻涙管から鼻腔に通じる通路に「膜」が残ったまま、貫通していない子がいます。自然に貫通する子もいますが、涙や目ヤニがおさまらない様子なら、先天性鼻涙管閉塞の疑いがあります。決して、めずらしいケースではありません。新生児の約10〜20%弱にみられる症状です。落ち着いて早めに「眼科」を受診しましょう。

後天性は、鼻炎、蓄膿、結膜炎など、鼻や眼の病気が原因となって鼻涙管が閉じてしまった(あるいは極端に狭くなった)ときに、「鼻涙管閉塞」を起こすことがあります。赤ちゃんや高齢者は、その他の年齢層にくらべて、鼻や眼の病気のあとで後天性鼻涙管閉塞にかかる率が高いとされています。病気が治ったあとでも十分な注意が必要です。

「マッサージ治療」または「プジー治療」・・。

一般的には、涙のう部分(目頭と鼻の骨のあいだあたり)をマッサージして経過を観察する治療、もしくは、細い針金を目頭から通して、鼻涙管を塞いでいる膜を破る「プジー治療」から選択することになるでしょう。針金を眼に通すまえに「点眼麻酔」を行うため、痛みはないようです。

マッサージは数回の通院が必要です。プジー治療では1〜2回で完治する子が多いようです。医師の説明をよく聞いて、どちらの治療にするか判断します。

鼻涙管閉塞は、自然治癒する確率も高く放置されがちです。しかし、赤ちゃんによっては、涙のうなどが炎症する細菌の感染症にかかることがあります。涙や目ヤニが多いと感じたら「眼科医」に相談するとよいでしょう。

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