「柿」は二日酔いに効くって本当?

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今回は『「柿」は二日酔いに効くって本当?』をご紹介させて頂きます。

柿は「栄養バランス」に優れたフルーツ

「柿が赤くなれば医者は青くなる」ということわざがあります。これは、柿が実る季節になると、気候は過ごしやすくなり、食べ物も豊富になるので、病人が少なくなって、お医者さんは困るだろうね、という昔から伝わる風刺です。

ところが、「柿は医者いらず」という言葉も現代には残っています。柿は日本や中国が原産の古くからある果実で(縄文や弥生時代の遺跡から柿の種が発掘されているそうです)、今では全国で約1000種類の品種があるといわれています。特に渋みのない甘柿は、日本固有の品種として、学名でも「kaki」という名前で登録されています。

柿は多くの品種のいずれにも、ビタミン、β-カロテン、カリウム、ペクチン、ポリフェノールなど体を作る成分が含まれています。柿は栄養バランスが整っているため、旬の時期には「体にいい果物」として昔から重宝されていたのでしょう。

柿の「渋み成分」に効果がある

柿の効果は、免疫力の向上や便秘改善、体臭予防、血圧低下などいくつかありますが、多くの人が知るのは「二日酔いに効く」ことでしょう。柿には、二日酔いの解消に効果のある「タンニン」という成分が豊富に含まれています。

タンニンは、ポリフェノールの一種で、植物の「渋み」をつくる成分です。赤ワインに独特の渋みがありますが、それはタンニンが含まれているからです。

甘柿を切ると、だいだい色の実のなかにポツポツと「黒い斑点」を見かけることがあります。これはタンニンが凝縮したものです。渋み成分が実に溶けずに凝縮しているため、甘みだけを感じることができるのです。

なぜ、「二日酔い」は起こるのか?

体内にアルコールを取り込むと、肝臓は2度の分解処理をしてアルコールを無害化し、体外に排出します。1度目は、アルコール脱水素酵素(ADH)を使って分解処理します。このとき「アセトアルデヒド」という物質が発生します。

アセトアルデヒドは、さらにアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)によって、酢酸、二酸化炭素、水に分解されます。これがアルコール分解の仕組みです。ところが、二日酔いは分解処理の途中に発生する「アセトアルデヒド」によって起こります。

アセトアルデヒドは有害物質です。そして肝臓は、一度にアセトアルデヒドを分解できる量には限度があります。ALDHがアセトアルデヒドの処理能力を越えた場合、アセトアルデヒドは体内に流出します。アセトアルデヒドの血液濃度が高くなると、頭痛、吐き気、むかつき、だるさ、発汗、食欲不振、腹痛など二日酔いの症状が起こるのです。

タンニンが「アルコールの分解」を助ける

私たち日本人は、欧米人にくらべて、もともとアセトアルデヒドを分解する酵素が少なく、悪酔いや二日酔いが起こりやすい人種であることが研究によって分かっています。昔の人は、科学調査を行うまえから、そのことをよく理解していたのでしょう。飲酒後に「柿を食べると二日酔いに効く」という知識が、だいぶ以前からあります。

柿に含まれる「タンニン」は、アルコールの吸収を妨げて、アセトアルデヒドを吸着し体外に排出する能力があります。「カロテン」は肝臓の機能を高めます。さらに、「カリウム」は利尿作用が強く、分解されたアルコール成分をすみやかに体外に排出する助けになります。

柿は「悪酔いの防止」と「二日酔いの緩和」には妙薬といえそうです。お酒を飲んだあとに食べるのが効果です。また、太陽にあたってタンニンが増えている「干し柿」も同じように、悪酔い、二日酔いに効くことがわかっています。

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