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今回は『その肩こり、眼精疲労かもしれません。』をご紹介させて頂きます。

なんか、肩がこっている感じがする。首筋を押すと気持ちがいい。美容院で頭のマッサージをされるとすっとする、というようなときありませんか?
パソコンやスマホを長時間見続けたときなど、自覚症状があるときもありますが、特に理由もなく…というときは、もしかすると眼精疲労かもしれません。
今日は、目の調節による眼精疲労についてお知らせします。

眼精疲労が起こるわけ

視力検査をするとき、遠くに合わせます。そのとき、普通に1.5の視力があるかたでも、潜在的に近眼だったり、遠視だったりすることがあります。特に若いときは調節力があるので、自分でレンズを膨らましたり、しぼめたりすることで、見えている状態にしているからです。つまり新品のゴムの状態ですね。しかし、それにはものすごい力が加わっています。知らず知らずに眼精疲労が溜まっているのです。最近は長時間スマホなどを見ることで、ずーっと近距離に集中しているため、ゴムが伸びきったままの緊張状態が続いています。寝る前にやっと、解放されたゴムはビロンビロンになっているのです。
もともと近眼のかたは多少ましですが、もし潜在的に遠視のあるかたは、かなり無理をしていることになります。
頭がいたい、肩がこる、目の奥がいたい、首筋がこるなどの症状があったら、整骨院やマッサージに行く前に、眼科を訪れてみてください。
特に学生時代から、メガネの必要性を感じていないようなかたのほうが、実はメガネをかけて楽になることがあります。
自慢の視力が、反対に自分に負担をかけていることがあるのです。

老眼は誰にでも平等に訪れる

老眼は、年齢と比例して、等しく平等に起こる老化現象の一つです。そのことはみなさんご存知のはずなのですが、近くのものが見えることが若いことと思い込んで、いつまでも老眼になっている自分を認めようとしないとき、無理やり調節力を働かせているので、目が疲れて眼精疲労が起こっているのです。
40歳過ぎたら、誰でも調節力が弱くなります。一度眼科へ行って検眼してもらいましょう。
視力検査では遠くに合わせて測ります。そして、その視力の値に対して年齢によるプラスをしていくのが老眼のレンズです。
簡単な例で考えると近眼のレンズ・マイナス1の凹レンズのメガネをつけているかたが、年齢によってプラス1のレンズを入れると楽になるということは、このかたはメガネがないほうが本や日常生活は楽かもしれない。つまりプラマイゼロだからです。そんなとき、目が良くなったと勘違いしているかたも多く見られますが、年齢を重ねると、プラスがどんどん増えていき、あるときからは、凸レンズの老眼鏡が必要になるというわけです。決して目がよくなったというわけではありません。

メガネのおしゃれを楽しみましょう

また、最近はコンタクトにも遠近両用がでているので、老眼が強くなる前の頃には、周りに老眼が目立たないのでいいかもしれませんが、それでも、肩が凝る、首筋がこる、などの症状があるようでしたら、遠近両用のメガネにするのも考えたほうがいいかもしれません。
ご相談を受けることが多いのですが、どれだけ説明をしても、メガネに慣れていないから、とかいろいろ理由をつけて、自分の視力に向き合おうとしないかたがいらっしゃいます。そうはいっても、多分60歳、70歳になれば、ほとんど方がメガネをかけられます。今をちょっと乗り越えると、体が楽になるのに…と思います。
今は安くておしゃれなメガネがいろいろと出ています。帽子や洋服、メイクの一貫としてメガネも取り入れてみませんか?
年齢とともに、目の周りがしょぼくれて見えるのもメガネはかくしてくれます。
若いかたでも、潜在的なものがあるかもしれません。あまり肩こりがひどい、本を読むと吐き気がする、なんていうかたは、一度眼科で検査してもらいましょう。

メガネは度数が変わると、案外すぐなれるかたと、どうしても慣れないというかたもいらっしゃいます。そういうかたは、ちゃんとした眼鏡士さんのいるお店で検眼してもらいましょう。まずは、眼科で一度自分の今の目の状態を見てもらうことです。肩こりを治して、おしゃれして街に出かけましょう。

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