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今回は『なぜ、「顔のたるみ」は、起こるのか?』をご紹介させて頂きます。

頬がたるむと「7歳」老けてみえる?

見た目年齢が上がってみえるのは、「シミ」、「シワ」、そして「顔のたるみ」といわれています。頬がたるむとほうれい線ができやすくなり、実年齢よりも5~7歳は老けてみられてしまいます。

また、口角が下がることで、にこやかな表情を見せているつもりでも、周囲から暗い、厳しい、神経質な人といった印象を持たれてしまうこともあります。

たるみの「原因」は、年齢だけではない

年齢を重ねてゆくと、肌の「はり」や「つや」はどうしても変わります。そして、頬や目の下のたるみも、少しずつ目立つようになるでしょう。しかし、顔のたるみは年齢だけが原因ではないようです。

年齢が若くても、頬・目の下・まぶたがたるみ、ほうれい線が目立つ人が増えています。「まだ20代だから大丈夫」という油断は危険です。顔のたるみの原因は、日常生活の意外なところに隠れています。

顔のたみる「5つ」の原因

皮膚は外側から、
(1)表皮
(2)真皮
(3)皮下組織 に分けられます。
「(1)表皮」は外からの刺激などから体を守り、 内部の水分が蒸発するのを防ぐ、バリアの働きをします。
「(2)真皮」は、コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンなど水分保持能力の高い成分が含まれています。
「(3)皮下脂肪」は、おもい体温を維持する役目を果たしています。
一般的に「お肌の弾力」は、これらの成分が真皮層に適切に存在することで保たれています。ところが、次のようなことで、お肌の弾力は失われてしまうのです。

<加齢>
肌の弾力を保つコラーゲンは、年齢とともに減少します。年齢が50代では、20代の約50%量に減るといわれています。また、コラーゲンやエラスチンなどの成分の質が悪くなり、水分の保持能力が低下し、お肌が乾燥した状態になります。

水分が抜けると真皮に「へこみ」があわられ、組織を支えきれなくなり、表皮(一番外側の皮膚層)が落ちてしまいます。

<紫外線>
紫外線A波(UV-A)は、波長が長いため、お肌の奥深く真皮層まで到達し、届きます。DNAを傷つけ、コラーゲンやエラスチンなどを破壊します。そして、たるみの大きな原因となります。紫外線によるお肌への影響は「シミ」だけでなく、「たるみ」を作ることは案外知られていないようです。

<筋肉の衰え>
顔の肌は「表情筋」という筋肉の上に「脂肪」と「皮膚」がのっています。年齢を重ねると、表情筋の筋線維は細くなります。すると、そのすき間を脂肪が埋めてしまいます。増えた脂肪の重みによって、その上の皮膚が支えきれなくなり、お肌がたるむことになります。

<姿勢の悪さ>
顔のたるみは、意外にも「体のゆがみ」も原因のひとつです。顔は、首から背中まで背骨やリンパ線で繋がっています。姿勢が悪く猫背などで首が曲がると、頭の重みが顔にかかり、頬のたるみ、二重あごの症状を引き起こすことが明らかになっています。

諦めず「できるところから」始めてみる!

顔のたるみは、「加齢のよるもの」と諦めるものではありません。日常生活の心がけで予防することが可能です。次のような改善策を、できるところから始めてはいかがでしょう。

・紫外線対策をしっかり行う
・できるだけ早寝をして良質な睡眠をとる
・消化の良い食事に気を配る
・水分を多めに摂取する
・顔の表情筋を鍛えるトレーニングをはじめる

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