「座りっぱなし」生活は、寿命を縮める?

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今回は『「座りっぱなし」生活は、寿命を縮める?』をご紹介させて頂きます。

座りすぎが「死につながる」症候群

「座りすぎは死につながる」という恐ろしい現象が、アメリカ大統領の諮問委員会によって発表されたのは、いまから15年ほど前です。「セデンタリー・デス・シンドローム」と名付けられました。日本語にすると「座りすぎが死につながる症候群」とでもいうのでしょうか。

長時間の座りすぎは、糖尿病、肥満、心血管系の疾患(心臓や血液に関する病気)などの病気を引き起こすと言われています。腰痛や神経痛なら分かる気がしますが、糖尿病や心臓病は正直ピンとこないでしょう。しかし、寿命の縮め、死につながるというのです。

アメリカで集められたデータによる分析ですが、日本人も他人事ではないでしょう。日本は長時間のデスクワークを行っている人が大勢います。学生は学校で長く座って授業を受けています。大人も子どもも家ではパソコンやゲーム、テレビ、スマホなど坐ったままで長時間過ごすライフスタイルが、むしろ当たり前のようになりつつあるからです。

タバコより「座りっぱなし」は健康に悪い!!

喫煙は、健康を損なう習慣のもっとも代表的な行為ですが、それと同じように「長時間の座りすぎ」は寿命の縮める習慣であると指摘する専門家がいます。タバコを1本吸うよりも、1時間坐ってテレビを見ているほうが体に悪い、というのですから驚きます。

2012年10月のイギリスのスポーツ医学雑誌「BJSM」では、「喫煙者は、タバコ1本を吸うことで寿命を11分短くしているが、1時間座ってテレビを観ている人はは、寿命を22分縮めている」とする記事が掲載されています。

座りっぱなしと寿命の関係は、どうも姿勢からくる問題だけではないようです。座っている時間が長いと、体内に「リポたんぱくリパーゼ」と呼ばれる酵素を減少させることが明らかになっています。リポたんぱくリパーゼは、体を動かすときに必要なエネルギー源のひとつですが、減少すると、動脈硬化の原因とされる超悪玉コレステロールが増えるとされています。

座りっぱなしの状態が続くことで、体内環境に乱れが生じ、心臓や血液に関する重い症状を引き起こすリスクが高くなるというのです。

健康のため「座る時間を減らす」のが大事

アメリカでは「太っている人は、やせている人に比べて1日に2時間半長く座っている」とのデータがあります。座りっぱなしの状態では、体のエネルギーの消費がほとんどありません。

現在のアメリカ人の3人に1人は肥満といわれています。アメリカ社会においてこの問題は深刻です。年々、人々が運動する頻度や時間は横ばい状態ですが、座って過ごす時間は約8%ずつ増えています。そのことが、肥満や生活習慣病、そして寿命と大きく関わっているのでしょう。

1日に6時間座る生活を続けると、1日に3時間しか座らない生活の人にくらべて、15年以内に死に至る確率が「約40%上昇する」との結果がアメリカにあります。日本では、これと同じような研究データはまだありませんが、国立がん医療センターによると、1日の活動量の低い人は、活動的な人にくらべて、がんにかかるリスクが高いとしています。

研究によると、このリスクを回避する方法は、「座る時間を減らす」ことだそうです。予防には、
(1)1~2時間ごとに席を立って歩く
(2)できるだけ階段を使う
(3)血行をよくするために温かい飲み物をとる などの行為が大事でしょう。

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