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今回は『銀歯から毒素? 「メタルフリー治療」とは?!』をご紹介させて頂きます。

あなたの「銀歯」に異変が?

歯の治療で使われる「銀歯」は、長いあいだ、日本の虫歯治療では、土台にしたり、詰めたり、被せたりなどの用途で多くの患者さんに使われてきました。その銀歯は、複数の金属が混じった「合金」です。

その銀歯の材料となる合金には、時間の経過で、私たちの健康に害を及ぼす恐れのある「物質」が混じっていることが明らかになり、いま大きな問題になっています。

銀歯は数年で「溶け出す」

銀歯は、治療から年数が経過すると劣化します。錆びて、溶け出すことがあります。それにより、銀歯の下で虫歯が再発する「二次虫歯」と呼ばれる状態が発生します。他にも、歯周病、歯ぐきの黒ずみ、金属アレルギーといった症状のリスクが高まります。

そして、深刻なのが、溶け出した金属が体内に入ることで、じん麻疹、皮膚炎に始まり、神経や内臓に異常が見らる健康被害が世界各国で報告されています。

危ない金属は「海外では制限」されている

健康被害の恐れがある銀歯として挙げられる金属は、次の2つです。

・水銀アマルガム,
・金銀パラジウム合金

医療先進国のドイツでは、どちらも歯科治療の使用が禁止されています。イギリス、ベルギー、スウェーデンでは、子供や妊婦への水銀アマルガムの使用が厳しく制限されています。

日本ではどちらも制限はなく、特に水銀アマルガムは、2016年4月まで保険の適用を受けていたため、多くの人の口内に「水銀アマルガムを含む銀歯」が入っていると予想されます。水銀は「水俣病」で知られるとおり、神経毒性が強いことで知られる物質です。脳や手足を麻痺させ、血管や臓器を破壊します。

また、「金銀パラジウム合金」は、強い「金属アレルギー反応」を引き起こす物質です。自律神経失調症、不眠症、内臓疾患など、複数の症状が体に起こります。

海外の治療は「金属を使わない」が普通

現在、ヨーロッパでは、虫歯治療に「金属を一切使わない治療」が普通です。「メタルフリー」と呼ばれる治療法です。合金に変わり、セラミック、ハイブリッド、グラスファイバーなどの素材を使用します。

メタルフリー治療は、体への安全性に加え、(1)金属アレルギーが起こらない、(2)見た目は美しい、(3)天然歯に近い、(4)歯垢がつきにくい、などのメリットがあります。

口内にある金属を除去し、新たにメタルフリー治療を行う人も増えています。保険適用ではないため、治療費は割高(1本約4万円から)になりますが、安全性とメリットを思うと、検討する価値はあるかもしれません。

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