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今回は『食育!「プロセスチーズ」と「ナチュラルチーズ」はどう違うの?!』をご紹介させて頂きます。

チーズ1枚は、牛乳1杯分!

子どものおやつやお弁当、ふだんの料理にもチーズはとても重宝します。手軽で便利なうえに、タンパク質やビタミンAなど栄養素も豊富に含まれています。

チーズを作るには、約10倍の牛乳が必要です。そいうことは、スライスチーズは1枚(約18g)を食べると、牛乳180mlを飲むのとほとんど同じくらいの栄養が得られるというわけです。

子どもがいると「栄養のこと」は気になります。栄養価などを考えると、チーズはやはり自然なままのナチュラルチーズが体によいのかしら、と考えてしまいます。でもプロセスチーズとナチュラルチーズは、どこがどう違うのでしょう。

日本でチーズといえば「プロセスチーズ」

チームもいろいろ種類があります。子どもがよく食べるのは三角チーズ、キャンディチーズ、スライスチーズでしょう。これらは「プロセスチーズ」と呼ばれる種類です。

最近はワインブームなどの影響もあり、最近はさまざまな種類のチーズが、専門店でなくても普通のスーパーマーケットにおいてあります。しかし、子どもからお年寄りまで、昔から日本に馴染みが深いチーズといえば「プロセスチーズ」です。

保存が効いて「お出かけに便利」なプロセスチーズ

プロセスチーズは、ナチュラルチーズを1種類(もしくは数種類)を粉砕して、高温で加熱して溶かし、乳化剤を加えて、型に詰めて作られたものです。

殺菌処理しているので、賞味期限も長く、長期保存が可能です。ちょっとした「お出かけ」にもかばんに入れて持っていけるのが便利です。一般的に、カビが生えることはほとんどありません。熟成はしないので、味が安定しているも特徴です。

値段が手頃で、子ども向けの商品もたくさん発売されています。プロセスチーズは、発酵を止めて「保存性」を重視するために殺菌処理をしているので、残念ながら乳酸菌はなくなっています。

ナチュラルチーズは「添加物がない」

ナチュラルチーズは、生乳(牛、山羊、羊、水牛から搾った乳の不純物を取り除いたもの)などを、乳酸菌や酵素などで凝固させ、ホエイ(乳清)の一部を除去したものです。ホエイとは、ヨーグルトのフタを開けたときに、上に浮かんでいる液体のことです。

ナチュラルという名前のとおり、乳酸菌が生きたまま入っています。そのため、時間が経つにつれて発酵・熟成するので、味や香りの変化を楽しむことができます。冷蔵庫に保管していても、熟成は進みます。長期保存には向いていませんが、保存料や添加物が使われていないので安心です。

子どもには、使い方を分けてみる

ナチュラルチーズは、気候や風土などの違いから、原料になる乳の種類、使う微生物、加工方法などがいくつも存在し、形や風味も大きく変わるのが特徴です。世界では1000種類以上の「ナチュラルチーズ」があるといわれています。

モッツァレラ、カマンベール、ゴルゴンゾーラ、ゴーダ、チェダーなどが有名でしょう。最近では、子ども向けのナチュラルチーズ商品が登場しています。

子どもが食べるには、パスタやサラダなどお料理に加えて、食べるのがよいかもしれません。健康、手軽さ、お値段などを総合的に考えると、お弁当やおやつには「プロセスチーズ」、お食事には「ナチュラルチーズ」と、子どもといっしょに使い方を考えると楽しいでしょう。