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今回は『子ども特有のいびきは「アデノイド肥大」かも?』をご紹介させて頂きます。

子どもは「いびき」をかかない!!

夜になって子どもがグーグーと大きな「いびき」をかいて寝ているのをみると、「今日も元気に過ごしたんだな」と幸せな気持ちになります。

ところが、子どもは基本的に「いびき」をかきません。すやすやと寝息をたてて寝るのが普通です。もちろん、寝息が荒い子もなかにはいるでしょう。しかし、子どもが大きないびきをかく日が続くようなら、体の不調や異変のサインかもしれません。

子どものいびきは、成長を妨げる?

子どもがいびきをかくということは、眠りが浅くなっている可能性があります。すると、子どもの骨や筋肉、それぞれの器官を発達に影響があらわれます。子どもが深い眠りをとると、脳からは「成長ホルモン」という物質が分泌されます。

成長ホルモンは、子どもの身長を伸ばすなど成長に欠かせない物質です。しかし眠りの浅い子どもは、成長ホルモンの分泌が阻害され、発達に何らかの影響が起こると考えられます。子どもにとって、睡眠と成長はとても大事な関係です。

原因は「アデノイド」の肥大

子どもが激しいいびきをかく場合は、「アデノイド肥大」が考えられます。アデノイドとは、鼻の奥のほう、のどちんこの裏側あたりにあるリンパ組織で、「咽頭扁桃(いんとうへんとう)」ともいいます。 口を大きく開けても見ることはできません。

アデノイドは、誰にでもある大切な組織で、細菌やウイルスが体に侵入するのを防ぐ役割をしています。そして、幼児期には生理的に大きくなります。アデノイドが大きくなるのは、免疫作用を強めるための活発な働きをしているためで、それ自体は異常ではありません。

3~6歳のあいだにアデノイドは大きくなり、ピークはだいたい5歳といわれてます。ほとんどの子どもは10歳を過ぎるころには小さくなるでしょう。しかし、アデノイドが大きくなり過ぎる(アデノイド肥大)と、気道が狭くなり、鼻からの空気の流れが遮断されます。これにより、鼻呼吸ができなくなり、夜には「いびき」をかくようになります。

「食が細くなる」子どももいる

アデノイドが肥大すると、咽頭が狭くなり「食が細くなる」子どもがいます。一般的には、いびきをかく症状が多く、その他にも次のような症状が見られます。

・鼻づまり
・鼻声
・口の乾き
・睡眠時の無呼吸

また、熟睡できない日が続くことで、成長障害、集中力低下、学習障害を生じることがあります。いずれにしても、次のような様子の変化に気づいたときは、アデノイド肥大の疑いがあります。すみやかに耳鼻咽喉科を受診し、専門に相談しましょう。

・夜間に大きないびきをかく
・昼間、眠そうにしている
・ボーッとしていることが多い
・落ち着きがない
・風邪でもないの、鼻がつまる
・呼吸が荒い
・いつも口呼吸をしている

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