まちがってた? 目薬の「正しい」さし方!!

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今回は『まちがってた? 目薬の「正しい」さし方』をご紹介させて頂きます。

約90%の人が「まちがい」の方法で?

目の病気以外でも、疲れ目やドライアイなどで目薬をさす機会があります。スマホの普及や仕事でのPC作業など、目を酷使することが日常的な現代では、目薬を常に持ち歩いている人も多いでしょう。

そのような人でも、目薬の「正しいさし方」については、あまり考えていないこともあるようです。医薬品メーカーが行った調査によると、約90%の人が誤った方法で目薬をさしていることが分かっています。

まちがったさし方は、かえって目によくない影響を与えていることもあるようです。目薬の効果が十分発揮されるよう「正しいさし方」を知っておきましょう。

目薬は「涙といっしょ」に行動する

悲しいときや嬉しいときに出る涙は「反射性分泌」と呼ばれる涙です。それに対して、感情とは別に、私たちの目には絶えず涙が出ています。これは「基礎分泌」と呼ばれる涙です。基礎分泌の涙は、次のような役割を担っています。

・酸素や栄養分を目に伝える
・老廃物やごみ等を洗い流す
・外界からの雑菌の進入を防ぐ
・目の潤いを保つ、の役割を担っています。

私たちがさした目薬は、目の表面にある「涙」と混じって、あとは行動をともにします。涙は上まぶたの奥にある「涙腺」から出て、目の表面を潤すなどの役割を果してから、まばたきによって目頭に集まり、「涙点」と呼ばれる涙の出口から「鼻涙管」を通ってのどに流れていきます。

目薬は、有効成分によって炎症を抑えるなどの治療と、涙が持つ役割を促進するために点眼します。そのため、涙の自然な流れに逆らうことなく、適した方法で適量をさすことが大事です。

よくある「4つ」のまちがい

なぜかは分かりませんが、不思議なことに、目薬のさし方は、長いあいだ「まちがった方法」が世間で浸透しています。なかでも多いのは次の4つです。

・点眼のまえに水で目をよく洗う
・片方の目に、2~3滴はつける
・容器の先を「目頭」に直接あてて、薬液を流す
・点眼したら、目をパチパチさせる

<水で洗うのはダメ>

涙には水分のほかに、ムチンなどの目を保護する物質が含まれています。目を洗い過ぎると、これらの物質が失われ、感染症にかかりやすくなります。また、水道水は涙との浸透圧が異なるため、目の表面を痛めることにもつながります。プールのあとやゴミは入ったときなどは、簡単に洗い流す感じがよいでしょう。

<1滴で十分効果がある>

薬液が十分に浸透するよう「目薬は2~3滴つけるのがよい」とする考えがありますが、せっかく点眼しても、量が多いと流れ出てしまいます。目薬も薬ですので過剰摂取は禁物です。

それに目薬は、1滴で目に染み渡るように作られています。まぶたの中にためておける薬液の量には限りがあるため、たくさん目薬をさしてもあふれ出てムダになるだけです。

<先端を直接あてるのはダメ>

目薬容器の先端を目やまぶた、まつ毛に直接あてるのはいけません。容器の先を目頭につけて薬液を流すやり方をしている人を見かけます。女性はメイクが崩れないようにとの思いから、このような方法をしているようです。

容器に涙や細菌、花粉、目やになどが付着し、目薬の汚染につながります。目の病気を引き起こす恐れがあります。

<パチパチは薬がムダになる>

目薬をさしたあと、目をパチパチさせると目薬が目の表面全体に届くように思わいがちですが、まったくの迷信です。まばたきをすると、涙は目頭に集まり、涙点からのどに流れ出ます。目のパチパチによって、せっかくさした目薬も、涙といっしょに流れ出てしまいます。

目薬の「正しいさし方」を知ろう

子供でも大人でも、目薬の正しいさし方は同じです。次のように行いましょう。

(1)手を石けんでよく洗う
(2)容器の先端に触らないようにして、キャップを外す
(3)やや上を向いて、指で下まぶたを軽く引く
(4)目のなか(どこでもよい)に、目薬を1滴さす
(5)さしたあとは、目を閉じ、1分間ほど軽く目頭をおさえる
(6)目のまわりについた薬液は、清潔なガーゼかティッシュで拭きとる
(7)2種類以上の目薬を使うときは、点眼の間隔を5分以上あける

子供に点眼するときは、抱きかかえるように同じ方を向いて、ひざに頭を乗せた姿勢で行うとよいでしょう。怖がって泣いているときは、涙といっしょに薬液が流れてしまうので、点眼は控えます。優しく頭をなでるなどして、十分なスキンシップを行い、安心させてから点眼するのがよいでしょう。

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