今注目が集まっている医療や健康情報を病院検索ホスピタが厳選して分かりやすくお届け!
今回は『ドライフルーツ「デーツ」の驚きの効果』をご紹介させて頂きます。

美容食としても人気急上昇

いま人気急上昇の「デーツ」は、ナツメヤシの実です。日本ではドライフルーツとして、スーパーマーケットでも見かけることが増えています。

デーツにはビタミンやミネラルが豊富に含まれ、紀元前6000年から栽培され、中近東諸国を中心に栄養源として、人々の健康を支えてきた大事な食べ物です。イスラム教の聖典コーランには「神の与えた食物」、旧約聖書には「エデンの園の果実」と記載されています。

現在では、イラン、エジプト、サウジアラビア、オマーン、パキスタン、北アフリカなどの国々で生産・輸出されています。妊娠中の女性が栄養補給として食べるほか、アンチエイジングやダイエットなどに効果がある美容食として、女性を中心に人気が高まっています。

上質な「黒糖のような」甘さ

デーツの形は直径2~3cm、長さ3~7cmの楕円で、しっとりした食感で、味は上質な黒糖のような、濃厚な甘みが特徴です。レーズンが苦手な人も、デーツはおいしく感じるようです。また、プルーンのようにクセがないのも、女性に好まれる理由のひとつでしょう。

栄養価では、鉄分、カルシウム、カリウムなどのミネラルや食物繊維が豊富で、その含有量は、ミラクルフルーツとも呼ばれる「プルーン」を上回り、果実のなかでもトップクラスです。そして栄養分は、乾燥(ドライ)させ、日数が経過しても効果がほとんど失われないのが大きな魅力です。

そのため、昔から、砂漠を移動するキャラバンはドライ状にしたデーツを保存食として持ち歩き、旅を続けていたといいます。

健康と美容から見る、デーツの効果

さまざまな栄養を持つデーツを摂取するには、ドライフルーツとして加工されたものを「そのまま食べる」のが簡単でよいでしょう。甘さが気になる人は、クルミなどのナッツ類とあわせると食べやすくなります。

そして、気になるその効果について、健康と美容から5つ紹介します。

<貧血予防>
貧血予防に欠かせない鉄分、葉酸、亜鉛を含んでいるため、ヘモグロビンや赤血球の生成に効果があります。月経で血液が失われる女性は特に摂取するとよいでしょう。

<ストレス緩和>
デーツには、ストレス緩和に関与するカルシウム、ビタミンB、亜鉛、パントテン酸、セロトニンが含まれています。カルシウム、ビタミンB、亜鉛にはイライラを鎮める効果があります。パントテン酸は、副腎皮質ホルモンの生成を助け、ストレス耐性を高めます。セロトニンは、心の安らぎなどに関与する神経伝達物質です。

<便秘改善>
デーツに含まれるマグネシウムや食物繊維は便通の改善に効果が期待できます。特に食物繊維は豊富で、デーツ3粒を食べたときの食物繊維の摂取量は、バナナ1本分に相当します。

<ダイエット効果>
デーツは、GI値(Glycemic Index値:食品が体内で糖に変わり血糖値が上昇するスピードを計ったもの) が低いため、血糖値が急激に上昇しないことから、食べ過ぎを防ぎ、ダイエット中の「甘いもの」対策に適しています。

<アンチエイジング効果>
抗酸化作用のあるβカロテンやビタミンEが含まれています。細胞を活性化させる、コラーゲンの生成をサポートする、お肌のターンオーバーを正常化させる、など美肌やアンチエイジングに役立つ食材です。

まずは「1日3粒」から始めよう

デーツは「甘いのに太りにくい」と言われますが、まずは1日に3粒程度を目安に、サプリメントのような感覚で試してみてはいかがでしょう。

最近では、デーツを使ったレシピがインターネットで紹介され、食べ方のバリエーションを増やして楽しむ人も増えています。