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今回は『2歳からあらわれる「第一次反抗期」について… 』をご紹介させて頂きます。

みんな経験する「魔の2歳」

子供の反抗期は、2回あります。いわゆる「思春期」といわれる反抗期は、男の子は約11~14歳から、女の子は約9~12歳からからはじまります。これは2回目の反抗期です。1回目は、幼児期にやってきます。ほとんどの子供は、2歳~4歳のあいだに「第一次反抗期」がおとずれます。

赤ちゃんから子供に成長しようとする時期で、子供に自我が芽生え、意欲が向上して、自立心が生まれます。自分一人でやってみたいという欲求が高まる時期でもあります。ところが上手くできないと、イラ立ちだって、ママやパパに反抗的な態度とることが増えてきます。

ママやパパは突然のことで驚くでしょう。そのため、この時期を「イヤイヤ期」と呼ぶことがあります。あるいは「魔の2歳」と呼ぶ人もいます。英語では、Terrible Twoと呼ぶようです。どの国でも、ほとんどの子供が2歳あたりで、ママやパパにはじめて「子育ての壁」を経験させてくれています。

イヤイヤは「信頼」の証拠

第一反抗期は、ママやパパにとっては子供が思いどおりに言うことを聞いてくれない大変な時期です。しかし子供にとっては、自律へ向かうための大切な第一歩といえるでしょう。

例えはじめてのことでも「自分でできる」「自分でやる」という気持ちが子供に強くあらわれてきます。そして、できるだけ自分のペースでやりたくて仕方がないため、ママやパパが言うと「イヤイヤ」と拒絶してしまいます。

これは「わがまま」でも「気分屋さん」でもありません。独立心の芽生えであることを大人はわかってあげましょう。そして「イヤイヤ」と自分の感情をママやパパにぶつけているのは、心から信頼して甘えられるからではないでしょうか。

チャレンジを根気よく見守る

危険なこと、お友達を傷つけることなどは、しっかり叱って対処することは必要です。しかし、イヤイヤについては対処するというより、寄り添うことが大切です。子どもがやりたいことをやらせてみること、見守ることをしてみましょう。

上手くできたことは褒めて、もしできなくて癇癪(かんしゃく)を起こしているなら、「よーし、もう1回やろうか」「次はできるかなあ」などと促して、子供が安心していろいろなことにチャレンジできるよう、ママとパパは根気よく見守ります。

甘えを満たす時期

子供たちに共通して言えるのは、子供はイチかバチかやってみるのです。まちがいを恐れないのです。恐れずにやってみて、そのなかから子供はひとりひとり、独創的の考えを学んでゆくのでしょう。それが「個性」へと結びつくのかもしれません。

子供にとって大切なことは、安心して挑戦できる環境があることです。しかし、忙しくてゆっくり子どものペースに合わせられない家庭もあるでしょう。そんなときは無理をせずに、ママやパパのできる範囲で、できることをしてあげましょう。

第一次反抗期は「甘えを満たす時期」とも言われます。たとえわずかな時間でも、「子供が甘えられる環境」を作ってあげるのが大事です。