育児の手首が痛いは「腱鞘炎」かも?

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今回は『育児の手首が痛いは「腱鞘炎」かも?』をご紹介させて頂きます。

初産ママの「約80%」が経験する

育児中のママはとにかく忙しくて、授乳・お風呂・おむつ替え・抱っこ・寝かしつけなどがめまぐるしくやってきます。体を休める時間はほとんどありません。それでも赤ちゃんがお昼寝した午後は、「ふーっ」とようやく落ち着いて「お茶でも飲もう」としたら、そのとき、手首に強烈な痛みが走ることがあります。

親指を動かすだけで「ズキン」と強い痛みが手首周辺に感じます。この症状は通称「産後腱鞘炎(けんしょうえん)」と呼ばれる手首の炎症です。はじめて出産したママの約80%が経験するといわれています。

赤ちゃんを抱っこできない人も

産後腱鞘炎は、いきなり発症するものでありません。はじめは手首がだるい、硬いなどの違和感や不快感があらわれます。それを放置して、手首が熱をもったようにじわじわ痛みだしたら一気に症状は悪化します。ある日、瞬間的に力が入らないことがあり、やがて手首に強い痛みが起こるでしょう。

ほかにも、腫れやしびれが見られ、日常生活に支障をきたす状態までになります。育児も家事もできず、赤ちゃんが泣いていても抱きあげることもできないのは辛いことです。産後1ヶ月検診でも、手首の痛みを産婦人科医に相談するママは多くいます。

原因は大きく4つある

私たちの筋肉と骨は「腱」と呼ばれるヒモのようなものでつながっています。筋肉と腱が連動して動くことで、手首は曲げたり伸ばしたりができます。「腱鞘(けんしょう)」とは、腱の動きを滑らかにするための鞘(トンネル)のことです。腱の動きを滑らかにし、また動くときの摩擦から腱を守る働きがあります。腱鞘のおかげで、普段は滑らかな手首の動きが保たれています。

産後腱鞘炎の多くは、親指から手首にかけて痛みや腫れが起こる「デゥケルバン腱鞘炎」です。手首の親指側にある腱鞘と、そこを通過する腱に起こる炎症です。ですが、どうして育児中のママに手首の痛みを訴える人が多いのでしょう。その理由は大きく次の3つが挙げられます。

・抱っこの仕方が慣れていない
・産後まもなくは筋肉量が衰えている
・産後分泌される女性ホルモンが影響している

約3㎏の赤ちゃんを何度も抱っこする

出産を終えたばかりのママは、毎日約3㎏の赤ちゃんを何回も抱っこします。授乳するとき、お風呂に入れるとき、あやすとき、寝かしつけるとき、など今までやったことがない作業がほとんどです。

そしてはじめての出産で赤ちゃんの抱っこに慣れていないため、落とさないようにと無意識に力が入って手首を余計に酷使しています。そのうえ、長い妊娠生活で筋力が衰えているため、腱鞘炎になりやすいのです。

また、赤ちゃんの成長はとても早く、生後3ヶ月までは1日に約25~30グラムも体重は増えていきます。日に日に重くなる赤ちゃんを、ときには片手で抱っこしながら家事をすることも手首を痛める原因の1つでしょう。

女性ホルモンが腱鞘を狭くする

出産後に腱鞘炎になる原因は、女性ホルモンの影響もあります。出産時に大きくなった子宮や骨盤を元に戻すために「プロゲステロン(黄体ホルモンとも呼ばれます)」という女性ホルモンが分泌されます。

ホルモンは全身に影響します。本来収縮したいのは子宮や骨盤ですが、どういうわけか腱鞘までも狭くなり、その結果、普段よりも腱鞘炎が起こりやすくなります。この現象は出産後も産後3~4ヶ月にわたって続くことがあります。

痛みを我慢しない

手首が熱をもって違和感を感じるなら、すぐに患部をアイシングしましょう。そして早めに整形外科を受診して、適切な治療を受けましょう。痛みを我慢しながら育児をすると症状が悪化して、ひどいときは手術になることもあります。

症状が軽度であれば、シップを貼って安静にする、サポーターで手首を固定するなどで回復に向かいます。強い痛みが続くようなら痛み止めの注射が検討されますが、そのときステロイド薬の注射を用いることがあります。

ステロイド注射は、薬剤が母乳に微量ながら移行するため、医師によって意見が分かれます。投与するまえに、必ず説明を受けて判断するようにしましょう。不安が残るようなら、べつの方法を医師に相談します。

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