「胆石」とはどんな病気?

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今回は『「胆石」とはどんな病気?』をご紹介させて頂きます。

胆石は「胆汁」が固まったもの

私たちが食事を摂って、食べ物が十二指腸に入ってくると「胆のう」に信号が送られます。すると胆のうは収縮し、「胆汁」と呼ばれる液体を排出して、胆管(胆汁が流れる管)から十二指腸に送り出します。そして、すい臓から分泌された「すい液」と合流して、脂肪を分解して消化を助けます。

もともと胆汁は、肝臓で作られて、胆のうに蓄えられています。そして食べ物が摂取されると、取り込まれた脂肪やたんぱく質の消化を促し、分解しやすくする働きを行います。その原料は「コレステロール」です。

コレステロールが結晶化して核となり、大きくなったものが「胆石」です。つまり、胆石は、肝臓で作られて胆のうに蓄えられる「胆汁」が固まったものなのです。

のたうち回る痛みが、1、2時間続く

強い痛みがともなう病気はたくさんありますが、「胆石」の痛みは「すい炎」「結石」と合わせて「3大激痛」といわれ、七転八倒の苦しみと表現されます。

胆のうが収縮するときに胆石が移動して、胆管をふさぐと、激しい痛みが起こります。「胆石発作」と呼ばれる症状です。激しく差し込むような痛みが、(1)右上腹部(右肋骨の下あたり)、(2)みぞおち、(3)背中に走り、言葉を発することもできないくらいといわれます。疝痛(せんつう)と呼ばれる状態です。

疝痛は、約1~2時間続くことがあります。油っこいものを食べた後には、胆汁が多く分泌されるため、胆のうが収縮して胆石発作が起こりやすくなります。疝痛と鈍痛をがくり返し起こることがあり、吐き気、嘔吐、発熱、黄疸が見られる人もいます。

肥満体型の「中年女性」に多い

近年、胆石症を患う人が増えています。現在、日本人の成人の約8~10%が胆石をもっているといわれています。胆汁の主成分は「コレステロール」ですが、コレステロールが増えすぎると結晶となり、やがて固まりとなってしまいます。

食生活が欧米化したことで、脂肪分の摂取量が増えてコレステロールが溜まり、胆石ができやすい体の人が増えています。

胆石は、肥満体型の中年女性(40歳代)に多く、男性の約2倍の発症率です。過食、不規則な食生活、ストレスなどの生活習慣が影響しているといわれていますが、 胆石ができる原因については、現在のところはっきりと分かっていません。

食生活の見直しが大切

胆石発作は、脂肪分の多い食事をしたあとに見られる傾向があります。コレステロールの高い食事を避けて、バランスのよい食生活を送ることが予防につながります。たんぱく質は、鶏肉や魚で補う、食物繊維を多く摂取するなど、日々の食事を見直すとよいでしょう。

胆石は健康診断や人間ドックで発見される人が多くいますが、腹部や胸、背中などに激しい痛みが一度でもあらわれた経験があれば、早めに消化器科の受診をおすすめします。

胆石の大きさなどで治療法ちがう!?

胆石は、X線検査や超音波検査によって診断されるのが一般的です。治療は、薬を使って胆石を溶かす「経口胆石溶解療法」、衝撃波によって胆石を細かく砕く「体外式衝撃波破砕療法(ESWL)」の他に、手術を行うなどの選択肢があります。

治療法は、結石の種類、大きさ、数、胆のうの機能などによって分かれます。専門医とよく相談して、治療方針をたてることが大切です。

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