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今回は『抗酸化に効果のある成分は?食事で取れる?』をご紹介させて頂きます。

人間も長く生きていると「サビ」がでます。お肌の衰えや血流の滞りなど、老化と呼ばれるものには活性酸素が関わっています。それに対抗するのが抗酸化物質。今日は、その抗酸化に効果のある成分と、食事で取れるものをご紹介いたします。

抗酸化物質にはビタミンC、ビタミンE、ポリフェノールなどが効果あり!?

厄介な活性酸素ですが、体の中で作られるもので必要でないものなんてないので、ある程度は仕方がないですし、食事などで抗酸化成分を取り入れていれば大丈夫なはずなのですが、現代社会のストレスや環境によって余計に活性酸素が出ることも。それには、抗酸化効果のある食べ物などを、気にして取っていくことが大事です。
抗酸化成分の代表的なものにはビタミンCとビタミンEがあります。血管の老化を防ぎ、みずみずしい肌を保つにはこれらの成分が不可欠です。
それ以外に最近よく言われているのが、ポリフェノール。こちらも抗酸化値が高いと実験結果データがでているようです。しかし、まだまだ研究開発途中なので、ビタミンCやビタミンEのような1日に何g摂取すればいいというような目標値は出ていません。製品になっているものもビタミンCと一緒に添加されているものも多いので、ポリフェノール単体で考えるよりビタミンCやビタミン Eにプラスと考えるのがいいでしょう。

スキンケアにも抗酸化物質を取り入れて

スキンケアの世界でも、抗酸化がうたわれるようになっています。もちろん昔からビタミンCやビタミンEはスキンケアの中にも取り入れられていますが、最近では新しい成分が目白押し。
例えば、ペブチド、アスタキサンチン、コエンザイムQ10、リコピンなどもよく聞くようになりました。
ポリフェノールの中にも、カテキン、大豆イソフラボンなどがあり、これらにも抗酸化効果があり、カテキンなどはビタミンEの約50倍の抗酸化作用のあるものもあります。スキンケアにも積極的に抗酸化物質を取り入れるようにしましょう。

食品からとりやすいポリフェノール

食品から摂れるので摂取しやすいのがポリフェノールの良い点でしょう。ではポリフェノールはどんな食べ物に多いのでしょうか? ポリフェノールはいわゆる食品の澱のようなものを想像するとわかりやすいかもしれません。例えば赤ワインのそこに残ったカス。りんごなどが時間がすぎると茶色くなる、お茶の渋み。チョコレートの苦味。こういったものに多く含まれます。
ポリフェノール値の高いものとしてはやはり緑茶、ココア(チョコレート)赤ワインなど飲料が一番摂取しやすいでしょう。その次に大豆(豆腐)、フルーツに多く含まれています。野菜の中でも、ごぼう、ツルムラサキ、香菜、ほうれん草など、ちょっとクセのある野菜には多く含まれていますが、実は日常の食事に上がる野菜のほとんどにポリフェノールは含まれています。なので、いろいろな野菜をたくさん食べることでポリフェノールの摂取量は多くなります。ポリフェノール単体を意識することなく、野菜やフルーツ、大豆製品を毎食に取り入れバランスの良い食事を心がけることが、実は抗酸化に一番いいことだと言えるでしょう。また、3度の食事に緑茶を1杯。それだけでかなりのポリフェノールも摂取できます。チョコレートはポリフェノール値は高いのですが、同じく脂肪も高いので、そこそこにしておくのがベスト。

美容も健康も「過ぎたるは及ばざるが如し」で、いろいろな食品をバランスよく頂くというのが、結局は一番いいのだということがよくわかります。そして、活性酸素を増やさない工夫としても、ストレスを避ける、ゆっくり過ごす時間を持つなども大切です。