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今回は『「なんとなく美白」をしていませんか?』をご紹介させて頂きます。

あのギラギラの太陽を見ていると、ああ、美白しなくちゃって、思いますよね。それで、日焼け止めをしたり、日傘をさしたり、自分なりにプロテクトしているのですが、スキンケアやベースメイクは、「なんとなく美白」?をしていませんか? 効能に美白などの文字があると、やっているつもりになっていませんか? 今日は化粧品の美白の効能についてお話しします。

「美白」と聞いてシミが消えると思ってない?

この季節になると、美白やホワイトニングなどのスキンケアがたくさん出回ります。美白と聞いて思い浮かべるのは何でしょうか? 今あるシミ・ソバカスをなくす? くすみを取って明るい素肌を目指す? 紫外線予防をして色白を守る? 夏の日焼けのヒリヒリを止める? ね、いろいろありますね。
実はほとんどの方が自覚なく「なんとなく美白」でスキンケアを選んでいます。美白の成分には、オールマイティのものはありません。シミの元になるメラニンを抑制するのか、できてしまったシミを破壊するのか、肌のターンオーバーを正しくしメラニンの排出でシミを作らないようにするのか(予防)、日焼けでできた炎症を抑えるのか、その成分別に得意分野があります。全部叶えたかったら、それが全部入っているような化粧品をさがすしかありません。多分とても高価です。または美容液を何種類も揃えなければなりせん(数種類入っているものもあります)。
なので、予防のスキンケアをしていながら、全然シミが取れないと思っていたり、ちょっと焼きすぎたので炎症作用のある医薬部外品を続けて使っているが、白くならないなど、思った効果があがらないのは、「なんとなく美白」をしているからなのです。
科学の発達は目を見張るものがあり、美白やホワイトニングの研究は日夜進んでいます。自分がどういう美白をしたいのか、目的を持って美白のスキンケアを選ぶことです。
ネットで調べたり、雑誌やお店で評判を調べたりして、自分にあった美白化粧品を選んでみましょう。

医薬品と医薬部外品と化粧品の差とは?

例えば、肌荒れがひどくて、これは化粧品で治せるものではないな、と自分で判断するときがありますよね。そういうときは病院へ行ったり、薬局で相談したりしませんか? そこで、医薬品の塗り薬をもらったり。または薬局で医薬部外品というのを買ってみたり。そのときの気持ちは、肌荒れがこれで治ればいいな、でも病院へ行くほどでもないという気持ちがありますよね。
医薬部外品は、厚生労働省で効能のある成分を、決められた分量をきっちり配合されているものなのですが、決められた成分以外は表記義務が無いのです。
なので、日焼け後のほてりやヒリヒリに効く成分は確かに適量入っているが、その他すべてはわからないわけです。それをシミにずっと塗っていても、シミは取れません。しばらくして治ったら、普通のスキンケアに戻すのがいいでしょう。化粧品は、すべての成分の表記義務があります。そして、それは量の多いもの順に並べられています。水が大抵トップです。最後の方はほとんどエキス程度。美白効果成分がどの位置にあるかで化粧品の値段が判断できたりします。

国が認めた美白成分とは?

2015年現在の厚生労働省が認めている美白成分は20種類ほどあります。
代表的なものを紹介すると、
アルブチン(過剰なメラニンの生成を抑制、シミ・ソバカスを防ぐ)
ルシノール(メラニン生成のプロセスを遮断、メラニンを作らせない)
m−トラネキサム酸(メラノサイトの活性化を抑制、シミに作用)
カモミラ ET(メラノサイトの増殖、活性化を抑制)
プラセンタエキス(メラニン生成を抑制)
ビタミンCエチル(ビタミンCと同様だが、皮膚内代謝がなくても発揮できるので即効性あり)
ニコチン酸アミド(水溶性ビタミン、メラニンの過剰な表面化を防ぐ)
など、シミに直接効くものと、防ぐものがあります。
その他の成分でも、厚生労働省が認めた成分を使っているときは、そのことがPRの一番にきているはずですので、化粧品を購入する際の参考になさってください。

これからは、「なんとなく美白」を止めて「目的を持った美白」で化粧品を選んでくださいね。なにせ、「色白は七難隠す」ですから。