「冷え」から起こる冬の肩こり

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今回は『「冷え」から起こる冬の肩こり』をご紹介させて頂きます。

肩こりは「男女ともに」国民病

肩こりは日本人の「国民病」とも呼ばれています。厚生労働省の調査によると、日常的な体の不調原因として、女性は第1位に「肩こり」を、男性は第2位に「肩こり」を挙げています(男性の第1位は腰痛です)。

肩こりは、筋肉が緊張して縮んでいる状態が続くことで起こる「痛み」「だるさ」「重み」「張り」「しびれ」などの症状です。肩やその周辺の筋肉のなかには、たくさんの神経や血管がとおっています。緊張状態によって肩の筋肉が縮んで硬くなると、血管や神経を圧迫して、痛みやだるさなどの症状があらわれます。これは、医学的にいうと、血流不足、神経障害が起こっている状態です。

冬の肩こり「3つ」の原因

肩こりの大きな原因は「無理な姿勢」と「血流不足」にあります。無理な姿勢が続き、肩の筋肉に負担がかかると、筋肉に「乳酸」という疲労物質がたまります。すると筋肉は硬直して血管を圧迫し、血行が悪くなります。本来、疲労物質は血液の流れによって取り除かれるものですが、血行が悪くなると、乳酸の除去ができなくなり、肩の筋肉はさらに硬くなります。

長時間のデスクワークや自動車の運転などは、「無理な姿勢」と「血流不足」をもたらします。そして、この2つが日常的に起こりやすい時期が、寒い冬の季節といわれています。実際、急に寒くなると肩がパンパンに張る、冬になると首や肩がかたまる、という経験を持つ人は多いようです。慢性的な肩こりの人でも「冬はとくにつらい」と悩む人もいます。そんな冬の肩こりの大きな原因は、次の3つから考えられています。

・体温を守る自律神経の働き
・寒さからくる姿勢の悪さ
・厚着や重ね着によるもの

体温を守る自律神経の働き

私たちの体中に張りめぐらされている「末梢神経」は、外部からの情報(刺激)を体のすみずみに伝える神経です。たくさんの細かい神経の繊維が束になって、血管といっしょに構成されています。

人間は寒くなると「体温」を外に逃がさないよう、私たちの意志に関係なくさまざまな工夫をします。「自律神経」の働きによって、体をこわばらせるのもその1つです。すると筋肉が硬直し、末梢神経は圧迫されてしまいます。もともと末梢神経は、痛みなどの刺激を伝える知覚神経です。圧迫されてダメージを受けると、痛みの情報が大脳皮質へ届けられ、つらい肩こりがあらわれます。

寒さからくる姿勢の悪さ

人間が重たい頭を支えていられるのは、首の歪曲によって重さを上手に分散させているからです。頭が体の中心にある状態では、肩こりはほとんど起こりません。

ところが寒くなると、私たちはつい前かがみになって、肩をすぼめ、体を丸める姿勢をとりたがります。これは、できるだけ体が冷えないように体の表面面積を小さくするための習性といわれています。

姿勢が前かがみになると、肩まわりの筋肉である「僧帽筋(そうぼうきん)」に大きな負荷がかかります。僧帽筋は、肩から背中にかけての一番表側に位置する筋肉です。前かがみの姿勢が続くと、僧帽筋は緊張して肩こりが発症しやすくなります。日中、1時間に1回あたり、肩甲骨を内側に引き寄せるストレッチを行うとよいでしょう。

厚着や重ね着によるもの

寒いのが苦手な人は、とにかく上半身に厚着をしたがります。しかし、下着やジャケット、コートなどの重ね着のしすぎは、血流を悪くし、かえって体を冷やします。

そして、分散のされてない服装の重さがダイレクトに肩にのしかかります。筋肉は緊張し、肩こりを生む原因になっています。タイツなど体を必要以上に締めつける衣服も、血流不足を起こしやすいものです。カイロなどを上手に使い、冬場の服装は重さとバランスを考えて身につけるとよいでしょう。

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