漠然とした不安は「全般性不安障害(GAD)」かも!?

今注目が集まっている医療や健康情報を病院検索ホスピタが厳選して分かりやすくお届け!
今回は『漠然とした不安は「全般性不安障害(GAD)」かも!?』をご紹介させて頂きます。

アメリカでは「20人に1人」がかかる病気

「心配で夜も眠れない」という経験はありますか。心配や不安は人間の生理的な感情ですから、何もおかしいことではありません。その感情が人より強く、ささいなことも気にする人も「心配性」という性質で、いわば個性の1つといえるでしょう。

ところが、過剰な不安や心配が続き、生活に大きな支障が起こるときは、病気かもしれません。仕事のこと、学校のこと、健康のこと、家族のこと、将来のこと、起こるかもしれない災難や人間関係など、多くの漠然とした不安や心配が頭から離れない状態が数ヶ月以上にわたって続く場合は、「全般性不障害」の疑いがあります。

全般性不安障害は、「GAD(Generalized Anxiety Disorder)」とも呼ばれる不安障害の1つです。特徴的な症状はなく、疲労感や倦怠感、イライラ、集中力の欠如など症状は多岐にわたり、またそれらが複数あらわれることがあります。

日本ではまだ馴染みのない病気ですが、アメリカでは生涯有病率(一生のうちに一度は病気にかかる人の割合)が5.1%と高く、約20人に1人の割合で、生涯に一度は全般性不安障害にかかることが示されています。発症しやすい年齢はなく、どの年齢でも発症する可能性があります。そして、女性は男性の約2倍発症しやすいとする報告があります。

精神や身体にあらわれる症状

年代によって内容は異なりますが、1つや2つの不安や心配ごとは誰にでもあるものです。この不安がコントロールできないほど過剰なため、苦痛が強くなり、さまざまなことへの心配が持続するのが「全般性不安障害」です。

全般性不安障害にかかると、不安や心配、さらにその恐れによって、精神や体に次のような症状があらわれます。周囲からの理解がされにくいうえに、生活に著しく弊害が出るため、本人はとてもつらい思いをします。

<精神的な症状>
・落ち着くときがない
・注意散漫で集中力がない
・記憶力が低下する
・物音など、少しの刺激にも過敏になる
・イライラが続き、怒りっぽい
・眠りが浅く、疲れがとれない

<身体的な症状>
・すぐに疲れやすくなる
・頭痛やめまいが頻繁に起こる
・手足がしびれることがある
・頭痛、動悸、息切れ、吐き気がある

不安と体調不良が続くときは「心療内科」や「精神科」へ

全般性不安障害の発症する原因は、今のところ明確にわかっていません。特定の条件が満たされることによって発症するタイプではないようです。原因とする考えも研究機関によってさまざまで、脳内の神経伝達物質であるGABA、セロトニンなどの関与、遺伝的な要因、心理的な要因、さらに解決されない無意識の葛藤などがあるといいます。

頭痛や嘔吐などの症状があらわれることで、はじめに内科を受診する人は、原因がわからず、受診と検査を繰り返すことがあります。また全般性不安障害は、自覚症状がないことが多いため、周囲の人の気づかいが大切です。

比較的健康であった人が、不安や心配を口にすると同時に、疲れやすい、夜眠れないなどの症状を長く訴えるようなら、家族など周囲の人が気づいて、早期に「心療内科」や「精神科」の受診をうながすとよいでしょう。

関連記事

   

Archive

ページ上部へ戻る