今注目が集まっている医療や健康情報を病院検索ホスピタが厳選して分かりやすくお届け!
今回は『春のダルさ対策、今から「消化力」を上げる!!』をご紹介させて頂きます。

春のダルさは、消化力のせい?

長い冬が終わり、外が暖かくなって春が近づくと、理由もなく心が躍るのはどうしてでしょう。春は生命の芽吹く季節といわれるように、本来私たちは春の訪れとともに、活発な行動をはじめるときです。

ところが春になると、体がだるくなり、そして気持ちもすっきりしない人が増えています。花粉症がひどいから、季節の変わり目だから。どうもそれだけではないようです。次のような症状を感じる人は、「消化力」に問題があるかもしれません。

・体が重くだるい
・休んでもすぐに疲れる
・昼間でも眠気がとれない
・頭がすっきりしない
・気分が乗らない日が多い
・風邪のような症状がつづく
・いつもより味覚がにぶい
・朝なかなか起きられない

体中を「毒素」が巡るまえに…

人間は「消化力」が低下すると、(1)摂取した栄養が吸収できない、(2)体を動かすエネルギーが作られない、(3)正しい排泄がなされない、という悪循環が起こります。その結果、十分に消化できなかった食べ物が「未消化物」となって体に蓄積してしまうのです。

そして恐ろしいことに、消化もされない、排泄もされない「未消化物」は、やがて毒素となって体の中を巡ります。すると、はっきりした病気でもないのに、なんとなく体が重い、いつも倦怠感がある、疲れやすい、やる気が起きない、物事に集中できない、といった体や精神の不調に悩まされることでしょう。東洋医学では、さまざまな病いの原因は「未消化物にある」と考えられているくらいです。

故障したエンジンの車では走れない

消化力の低下した体で仕事や勉強をがんばるのは、エンジンの故障した自動車で走っているようなものです。思うようなスピードが出ないなか、さらに走れば走るほど自動車の性能は悪くなるばかりです。

暑かった夏が終わり、秋から冬にかけて過ごしやすくなると、食べ物がおいしく感じる季節になります。肉などの重たいもの、油が多いもの、甘いものをつい食べ過ぎてしまいます。すると夏に消化力が低下して、冬のあいだ未消化物が体に少しずつ蓄積され、春にはついに体は倦怠感や疲労感に襲われ、精神力は下がり、やる気が出ない状態になるのです。

消化力を高める「3つ」のおすすめ

身も心もダルかった春を抜け出して、爽やかな気持ちで春を迎えると、新しい自分を発見できるかもしれません。春のダルさ対策は、冬のあいだに消化力を上げることです。比較的簡単に実践するには、次の3つの方法がおすすめです。

・食事のときに白湯を飲む
・夕食は軽めにすます
・間食をなるべく控える

(1)食事のときに白湯を飲む
食事のときに、カップ1杯の白湯をすすりながら食べる習慣をつけましょう。白湯は胃腸を温め、消化力を高めます。そして、体内の溜まった未消化物を掃除する効果もあります。毎食続けてみると、早い人では1週間ほどで消化力が改善し、体を軽くなるのを感じることでしょう。

(2)夕食は軽めにすます
人間の消化力は、太陽が昇るにつれ高まり、太陽が沈むころに弱まるといわれています。
現代の日本人は食事の西洋化が進み、ボリュームのある夕食を摂取しがちです。夕食は白米、パン、麺類などをうんと減らして、代わりにスープや味噌汁などの温かい水分を多く摂ると消化力は高まります。

(3)間食をなるべく控える
消化力を低下する原因の多くは、前の食ベ物が消化されていないのに、次の食べ物を摂取することです。暖炉にまだ薪が残っているのに、また薪を放り投げてしまっては、消化力という炎は弱くなってしまうでしょう。消化力の弱い人にかぎって間食をしがちです。きちんとお腹がすくまで、食べ物を摂取するのは控えましょう。