歯磨きのしすぎで起こる「磨耗症」とは?

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今回は『歯磨きのしすぎで起こる「磨耗症」とは?』をご紹介させて頂きます。

ゴシゴシ磨いていませんか?

磨耗症は、医学用語の辞典などでは「咀嚼(そしゃく)以外の原因による異常な歯のすり減り」と書かれていることがあります。そもそも、食べ物をよく噛むことで「異常な歯のすり減り」が起こるとは思えません。異常な歯のすり減りを起こすのは、ほとんどが「異常な歯磨き」です。

摩耗症は、歯磨きのときの強すぎるブラッシングなどが原因で歯が削れる状態のことを指します。毛質の硬い歯ブラシで力を入れて磨く、強い研磨剤の入った歯磨き粉をつけて歯を磨き続ける、といった「過度な歯磨き」や「乱暴な歯磨き」などによって、歯の表面が傷つけられるために起こります。

気がつけば「エナメル質」を削っていた?

人間の歯は、おもに、歯の表面を覆っている硬い「エナメル質」と、エナメル質の下にあるやわらかい「象牙質」から構成されていますが、摩耗症になるほど歯磨きをすると、エナメル質が削られて、象牙質が露出してしまいます。

摩耗による歯のエナメル質の欠損の程度には個人差がありますが、状態が進むと次のような症状が起こりやすくなります。

・冷たいものや熱いものが沁みる「知覚過敏」
・歯の血管や神経が炎症する「歯髄炎」

歯髄炎にまでなると、何もしていなくてもズキズキと強い痛みが起こります。摩耗症では、やわらかい象牙質が露出するため「虫歯」になりやすく、さらに歯髄にまで細菌が侵入する機会が増えてしまいます。

特に、小さい子供では、まだ歯に神経が通っていないことがあり、沁みるなどの大きな痛みが感じられません。気づいたら「虫歯が増えている」「神経が炎症していた」といったことがないよう保護者の注意が必要でしょう。

「正しい歯磨き」で予防できる

摩耗症を防ぐには、「正しい歯磨き」を学び、実践することにつきます。歯科医院などで正しい歯磨きを学ぶとよいでしょう。歯ブラシは「ペンを持つよう握る」のが基本です。これなら余計な力が入らずに、歯を傷つける心配も減るでしょう。

歯科医院では、磨き方だけでなく、歯ブラシの毛先の長さ・硬さ・形状など、自分の歯の状態に合わせて相談できるメリットがあります。電動歯ブラシや音波歯ブラシをお使いの人も、他人事ではありません。手磨きにくらべて、力の加減が案外難しく、思った以上に歯のエナメル質を傷つけている人はいるようです。一度自分の歯をじっくり観察してみましょう。

治療は医師とよく相談を

沁みるなどの痛みや、歯の欠損、へこみなど「摩耗症かもしれない」と感じたら、歯科医に相談しましょう。摩耗症であるかどうかは、視診でほぼ判断されます。

小さな欠損では治療を行わなずに経過を見ることもありますが、ほとんどの場合、レジンなどの接着性修復材料を使って欠損箇所を補正するよう促されるでしょう。医師の説明を受け、よく相談をして治療を行いましょう。

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