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今回は『きれいな首でいたい!30代から増える首イボとは?』をご紹介させて頂きます。

年齢があがると出る「小さなポツポツ」

年齢を重ねると、首や首元、デコルテ(胸元)にあらわれる「小さいポツポツ」が気になることはありませんか。そのせいで、襟のあいた服が着にくくなり、オシャレを楽しめないという人もいるでしょう。

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このポツポツは、通称「首イボ」と呼ばれるものです。人によっては、まぶた・脇の下・胸・太ももの付け根(鼠蹊部)など皮膚が薄くて軟らかい場所にできることがあります。イボというと一般的には、ウイルス感染すると思われがちですが、首にできるイボは非感染性で、人に感染することはありません。また、特に痛みや痒みも起こりません。

気がつくと「たくさん」増えている

首イボは、自分の首に1つできて「これなんだろう」と鏡を見て気になっていると、いつのまにか首にたくさんできてしまうことがあるようです。年齢があがるにつれて「イボが増えてくる」と悩む声も聞きます。「首は年齢をあらわす」と言われますが、一方で首がきれいだと、実年齢よりも若く見えるものです。

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きれいな首は女性が女性らしく見えるポイントの1つでしょう。お顔と同じように首のケアもしっかり気をつけたいものです。薄着になる春に向けて、冬場のうちに首イボ対策を行って、春のオシャレをもっと楽しみましょう。

首イボの「正体」はいったい?

では、首イボの正体はいったい何かしら。それは皮膚の腫瘍の一種です。腫瘍といっても「良性の腫瘍」ですから、「できもの」と同じと考えてよいでしょう。必ずしも「取らないといけない」というものではないので安心してください。

とはいっても、「女性の首に小さなポツポツがたくさん」は安心していられる事態ではないですね。首イボは中高年によく見られますが、実際は30歳を過ぎたころからあらわれ始める人が多く、早い人は20代の半ばから首イボに悩むようです。

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原因は「摩擦などの刺激」「紫外線」「加齢」によるものと言われていますが、詳しくは解明途中のようです。ただし、(1)中高年に発生しやすい、(2)年齢を重ねるごとに数が増える、という特徴を持つことから、加齢による皮膚疾患の1つと考えられています。

首イボは「3種類」ある

首イボは、鏡でよく見ると1つの種類ではないことが分かります。色は肌色から茶褐色なものまであり、大きさは直径約1~5mmと、それなりに幅広くあります。代表的なものは、次の3つに分かれます。これらは医学的に、見た目や大きさで区別され、治療はそれぞれ異なります。

・アクロコルドン
・スキンタッグ
・軟性線維腫

<アクロコルドン>
首イボのなかでもっとも小さいイボです。直径約1〜3mmと極めて小さく、肌色もしくは褐色をした、表面はあまり盛り上がりのなく、平らで軟らかいイボです。小さいため目立ちにくいイボですが、徐々に数が増えて多発するのが特徴です。

<スキンタッグ>
アクロコルドンより少し大きく、皮膚から盛り上がっているイボです。なかには平らなものもあり、形はさまざまです。肌色、茶色、黒っぽいものがあります。年齢とともに徐々に増えていくのが特徴です。

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<軟性線維腫>
直径5mmを超える大きなイボです。単発で、皮膚から大きく飛びでているのが特徴です。摩擦などの刺激で大きくなることがあり、直径1cmの大型も珍しくありません。色は肌色もしくは褐色です。

「小さいイボ」と「大きいイボ」の治療

首イボの治療は、イボの大きさによって大きく2つに分かれます。治療方法によって、通院回数、痛み、治療痕などは異なります。皮膚科の医師の説明を求め、よく相談してから治療を始めましょう。また、費用は保険適用されないものもあります。

<小型イボの治療>
アクロコルドンやスキンタッグなど小さなイボの治療は、次の3つが代表的な治療です。

(1)液体窒素を用いた冷凍療法
超低温(マイナス196℃)の液体窒素でイボを焼いて、かさぶたにして自然落下させる治療です。強い痛みがあり、数回の通院が必要になります。治療痕(色素沈着)が残ることがあるため、医師とよく相談しましょう。

(2)ハサミによる除去
ハサミでイボを切り取る治療法です。多少の痛みと少量の出血はありますが、痕は残りにくい治療です。おもに、スキンタッグの治療に用いる方法です。

(3)炭酸ガスレーザー
テープやクリームなどの麻酔を行ったあとに、盛り上がったイボを瞬時に蒸発させて焼き切る治療です。痛みや出血が少なく、治療痕はきれいなことから、顔の治療に用いることが多い方法です。

<大型イボの治療>
軟性線維腫の大型イボには、おもに次の2つの治療方法がすすめられるでしょう。

(1)メスによる除去手術
直径1cmを超える大きなイボの場合に用いる治療です。局部麻酔をしたあとメスでイボを除去し、傷跡を縫合します。痛みや出血は少なく、一方で縫合痕が残りやすい場合があります。イボの発生場所を考慮するなど、手術を行うかどうかの判断は、医師とよく相談して決めましょう。

(2)炭酸ガスレーザー
直径5mm〜1cm未満のイボに用いる治療です。局所麻酔を使ってからレーザーでイボを焼き切る治療です。

小さなイボの治療は、診断したその場で行うケースがあります。一方、大きなイボの治療は予約をして、後日治療する病院が多くみられます。あらかじめ地域の皮膚科に電話して確認するとよいでしょう。

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