グルテンは腸によくない?

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今回は『グルテンは腸によくない?』をご紹介させて頂きます。

普段、どれくらいの小麦粉を摂取しているか?

950年(昭和25年)、日本はアメリカから小麦粉を大量に輸入し、小学生の学校給食が都市部ではじまりました。これにより、パン食や西洋食文化の普及が急速に広まっていったといいます。アメリカは日本の食文化に「パン食」を強くすすめていました。それは戦後不況であったアメリカにとって、日本への小麦粉輸出拡大は大きな経済効果があったからです。

いまでは日本人家庭の約50%が、朝食にパンを選んでいます。その他にも、パスタ、うどん、ラーメン、ピザ、シリアル、ケーキ、クッキー、ビスケットなど、日本人はこれまでにない量の小麦粉を日常的に摂取しています。

一方、小麦粉を日本に大量輸出しているアメリカでは「健康のために、小麦粉を控えよう」という動きが少しずつ広まっています。これは「グルテンフリー(Gluten Free)」という食事療法で、健康志向の高い人のあいだで注目され、実践する人が増えているといいます。
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「グルテン」とは何ですか?

グルテンとは、小麦・大麦・ライ麦などの麦類に含まれている「グルアジン」と「グルテニング」という2種類のタンパク質が、水と絡み合ってできるものです。2つのタンパク質には、次のような特性があります。

・グリアジン:粘着力が強い、伸びやすい
・グルテニン:弾力性が高い

パン、うどん、ラーメン、ビザなどで私たちが感じる「もちもち」や「コシ」は、2つのタンパク質の特性からなるものです。そして、その性質を活かして、グルテンは整髪ジェルや歯磨き粉にも使われています。
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米国では「20人に1人」がグルテンアレルギー

小麦に含まれるタンパク質の割合は約10%で、そのうちの約80%がグルテンです。小麦全体からすると、グルテンは小さな成分ですが、肥満・メタボ・消化と免疫システム・皮膚疾患など大きな影響を与えていることが研究者の尽力でわかっています。

小麦は1940〜60年代にかけて、収穫量が増やす目的で遺伝子操作した品種を利用したり、化学肥料を大量に使用したりした結果、タンパク質の組成が本来とは大きく変化し、人間が消化しづらいものなっているようです。

実際この50年で、グルテンアレルギーの人は急増しています。現在、アメリカ人の20人に1人は、グルテンアレルギーであることが分かっています。
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なぜ、グルテンが腸によくないのか?

グルテンで、いま大きな問題になりはじめている症状があります。グルテンが、腸の粘膜を傷つける「リーキーガット症候群(Leaky Gut Syndrome:LGS)」と呼ばれる症状です。日本語では「腸管壁浸漏症候群」と呼ばれます。

それほど知られていない症状ですが、患者数は着実に増えています。腸管壁に大きな穴が開いて、腸内に必要なバクテリアなどの物質が漏れ出す病気です。荒れた粘膜腸壁から炎症物質が生成され、体中に有毒生物が蔓延する恐れがあります。

リーキーガット症候群は、小麦などに含まれる「グリアジン」が、腸の透過性を高める「ゾヌリン」というタンパク質の生産を促進することで発症すると考えられています。

アレルギーでない人も!

私たち日本人は、小麦をかなり摂取しています。グルテンが体にどう影響するのか、考える時期に来ているといえるでしょう。

グルテンアレルギーでない人でも、グルテンを控える食事を行うと、
(1)体調が良くなる
(2)集中力が高まる
(3)痩せたといった効果がでています。
そのため、グルテンフリーは、美容や健康志向の高い人たちのあいだで、新しい食習慣として広まっています。

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