今注目が集まっている医療や健康情報を病院検索ホスピタが厳選して分かりやすくお届け!
今回は『オーガニック・自然派・ナチュラルは肌にいい?!本当?』をご紹介させて頂きます。

118347

ネットで通販のスキンケアのうたい文句は大抵「オーガニック」「自然派」「ナチュラル」そして「無添加」です。なんだか良さそうな字面です。でも、待ってください。本当に全部肌にいいものなんでしょうか?

自然にあるもの全てが自分に合うとは限らない!!

20170120h

ケミカルなものはいけない、石油原料はいけないという話は聞いたことがあります。でも、考えてみてください。うるしを顔に塗れますか? 自然の中には、とうてい人間には合わない、むしろ害になるものもいっぱいあります。自然なものが一番安全というわけではありません。イネ科やキク科のアレルギーを起こしやすい成分のものもあります。それらにアレルギーのある方は、化粧品でアレルギーを起こすこともあるのです。ナチュラル・自然信仰が過ぎると、間違った化粧品を使い続けることになり、本来の役目を果たしていないこともあります。
自然化粧品のいいところは、自分が持っている自然治癒力を高めてくれたり、抗酸化物質を豊富に含んでいたり、健康を第一に考えている点でしょう。しかし、ケミカルなものがいけないといわれますが、ものすごく研究されてきた「歴史」というものもあります。ケミカル万歳、ナチュラルダメ、というお話ではありません。両方のいいところを認めて、一片的な固執した考えをすてるべきです。スキンケアは人によって全く違います。友達が良かったから、自分も良いのかというとそれも違います。言葉だけに騙されないで、本当に自分に合う成分なのかどうか、しっかり見極めるのが大事です。
では、どうやって見極めたらいいのでしょうか?

無添加というのは何が無添加なのでしょう?

手作り化粧品というのを作ったことがあるのですが、薬局で売っている精製水にグリセリン、ヒアルロン酸などを少量入れて振るとできます。へちま水などでも作れます。それらはほとんどアレルギーを起こすことはありません。しかし、そのままだと2週間も持ちません。やっぱり、防腐剤はいるなあと感じます。それにちょっと香りもつけたいと思い、香油などを入れると、途端に肌に合わなくなったりします。つまり、防腐剤や、添加物が多くなればなるほど、人によってはアレルギーなどが起きやすくなるのです。無添加と銘打っているものは、この一番アレルギーをおこしやすそうな合成防腐剤、合成界面活性剤、鉱物油、合成の油、タール色素が入っていないことが多いです。しかし、無添加といいつつ、エキスなどは様々なものが入っていたり、もっと強力に肌に悪い成分が入っていないわけではありません。

肌に悪い成分と言われているもの

全成分はたいてい容器の裏や横に、保険の約款のように小さく羅列してあります。そして多い順に並んでいます。たいていは水から始まるはず。その中で気をつけなければいけないのは、パラペン、フェノキシエタノール、ラウリン酸ポリグリセリル、ステアリン酸~、ミネラルオイル、パラフィン、ベンジンアルコール、ラウリル~、PEG~、安息香酸などは注意が必要です。ケミカル化粧品の中には、これらが含まれることが多いですが、ごく少量なので、気にするほどのことはないという科学者もいます。防腐剤を一切使わないと、アルコールなどが大量に使われることも。アルコール自体もアレルギーを引き起こしやすいので、どっちもどっち。防腐剤なしで、細菌入りの化粧水を使い続けるのがいいのか、本当に悩むところ。

じゃあ、どうしろっていうの?と思われたと思いますが、自然だから良い、ケミカルだから悪いということはないということなんです。両方のよいところを理解して、いろいろ試してみて、自分で良い感触が掴めたら、それが一番大事だということです。信じるのは自分の体。そして選ぶのも自分の体です。