今注目が集まっている医療や健康情報を病院検索ホスピタが厳選して分かりやすくお届け! 今回は『忘れちゃいけないのが産後ダイエット!!』をご紹介させて頂きます。

待望の我が子を授かって幸福の絶頂に!しかし忘れちゃいけないのが産後ダイエットです。
妊娠中は体とにかく栄養素を溜め込もう溜め込もうとしますからどうしても太ってしまいます。
これは正常なことですから何も問題はないのですが、出産してある程度体調が戻ったらスムーズに痩せ始めないとずっと肥満状態が固定化されてしまいかねないのです。

人間の体には恒常性(ホメオスタシス)という性質があり、常に「今ある状態を保とう」とする力が働いています。
妊娠中太った状態が「自分にとっての普通」だと体が認識してしまうととても痩せにくくなってしまうんですね。
もちろん以前のように好き勝手なダイエット方法ではいけません。
授乳の問題もありますし摂取しなければならない栄養素はきちんと摂らなければ赤ちゃんにも悪影響が出てしまいます。
スピード感と体調管理を両立させた、バランスの良い産後ダイエットの方法とその注意点についてまとめていきましょう。
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健康的に痩せなきゃ意味がない!

既に出産の経験がある人はご存知と思いますが、産後すぐはホルモンバランスも不安定ですし、何より赤ちゃんにとても手が掛かります。
新生児は2時間おきにミルクを与えなければなりませんから、ママはなかなかまとまった睡眠もとれませんしそれだけで体に疲労が溜まってしまいます。

つまりそんな時期に過度な食事制限や運動は絶対にNGという事になるわけです。
まずは食生活の余分なものをカットし、体から不必要な老廃物を排出することを優先させなければいけません。
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体調を良くするために絶対に欠かしていけないのがタンパク質です。
多くの人はビタミンやミネラル類をたくさん摂った方が良いと考えているかもしれませんが、タンパク質は摂るべき量の桁が違います。
ビタミン・ミネラルはせいぜい○○百ミリグラム、の世界ですがタンパク質は数十万ミリグラム必要になるのです。
具体的には自分の体重×1.5から2グラムのタンパク質は必要になります。
これは牛乳や肉、魚、大豆製品などから満遍なく摂るようにします。
いろいろな素材からタンパク質を摂ることによって多種多様なアミノ酸を摂取することができるのです。

その一方で糖質と脂質はある程度制限します。
糖質を摂りすぎると乳腺炎になる可能性が高くなってしまいますし、質の悪い脂は百害あって一利なしです。
脂質については人工的に加えられた物ではなく、エクストラヴァージンオリーブオイルやフィッシュオイル、ナッツ類、アボカドといった良質なものを多く摂るようにしましょう。
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次に運動ですが、こちらはストレッチから始め、徐々にウォーキングの距離とテンポを強くしていくのが理想的です。
ストレッチの習慣が身につけば体に柔軟性が生まれより靭やかな体へと変化します。
運動するための下地が作られますからその後ウォーキングによって下半身の筋力を強化しより新陳代謝を高め基礎的な消費カロリーの向上を狙うのです。
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産後ダイエット注意点まとめ!

それでは最後に産後ダイエットの注意点をまとめておきましょう。
産後ダイエットでは普通のダイエットと違い、体調の悪化を絶対に防がなければならないという命題があります。
体調が悪化すればミルクの質も悪くなりますし、それは赤ちゃんへの悪影響にもダイレクトに繋がってしまうからです。

まず食事面については激しいカロリーカットはせずにタンパク質を多め、糖質を少なめ、脂質を厳選した食生活を心がけます。
もちろん野菜類はたくさん食べて頂きたいところですが果物には糖質が多いので食べすぎないように注意が必要です。

次に運動面ですが、こちらはストレッチからはじめゆっくりウォーキングするところから頑張りましょう。間違ってもいきなり走り出したりしてはいけません。
走るとまだ不安定な下腹部に衝撃が走りますし、足を痛める可能性もあります。
まずはゆっくり気分転換をかねて外歩きの距離を伸ばしていくことから考えるのが良いでしょう。