今注目が集まっている医療や健康情報を病院検索ホスピタが厳選して分かりやすくお届け! 今回は『「蚊にさされやすい体質」とは・・?』をご紹介させて頂きます。

夏のキャンプあるあるのひとつに「私、蚊にさされにくい体質なの」という自慢があります。また逆に「俺ばっかり蚊に食われる」という人もいます。蚊に刺されやすい体質は、本当にあるのでしょうか、それとも単なる都市伝説なのでしょうか、調べてみました。
20160707m

O型は危険!?

結論から申し上げますと、なんと、医者が「蚊に刺されやすい条件がある」と述べています。その条件は次の通りです。
・O型の人
・汗っかきの人
・体臭が強い人
・アルコールを飲んでいる人
・妊娠中の人
・色黒の人
・太っている人
・赤ちゃん

蚊に血液型の好みがあったとは驚きました。O型の人が体表面に出している分泌物が、蚊の興奮を誘うというのです。ただこの説に異論を唱える学者もいて、議論は決着していないそうです。
しかしそのほかの条件は、ほぼ定説として固まっています。
20160707o

血を狙う蚊は必死

ほとんどの蚊は、人や動物の血を吸うことはありません。動物に近づくことは命の危険があるので、できれば蚊の方でも近づきたくないのです。ではほとんどの蚊が何を食事にしているかというと、実は花の蜜や樹液です。ハチやアリといった、そのほかの昆虫と同じ食生活を送っているわけです。

では命の危険を冒してまで人の血を吸いにくる蚊はどういう蚊かというと、産卵前のメスの蚊なのです。血という高カロリーの食事をすることで元気な卵を産もうと考えているわけです。
なので人の血を狙っている蚊は必死です。蚊を何度追い払ってもこちらに突進してくるのはそれなりの覚悟があるからなんですね。

驚くべき能力

さて、それだけ必死な蚊ですから、人を認識する能力も長けています。人や動物は、体内に発生した二酸化炭素を体の外に出します。二酸化炭素のほとんどは、口や鼻から出ていきますが、皮膚からも微量の二酸化炭素が体の外に出ています。蚊はこれすら感知することができるのです。それでうまい具合に、人が視認しにくい首の後ろやサンダルばきの足の甲に取りつくことができるのです。

また蚊が持つ温度センサーも驚異的なレベルです。例えば、東京の真夏は30度をゆうに超え40度に迫ることも珍しくありません。つまり人の体温とほぼ同じになるのです。しかし蚊は、人の体温をしっかり見極めることができるのです。臭いにも敏感です。「人ならではの臭い」をかぎわけます。
さてこうした知識を持った上で、O型以外の蚊に刺されやすい原因をもう一度見てみましょう。
・汗っかきの人
・体臭が強い人
・アルコールを飲んでいる人
・妊娠中の人
・色黒の人
・太っている人
・赤ちゃん
体内で多くの二酸化炭素を作りやすい人や、独特の臭いを出す人が並んでいますよね。つまり「蚊に刺されやすい体質がある」という説は正しいわけです。

いるところにはいるし、いないところにはいない

次に、蚊に刺されない予防法を紹介します。予防の第1は、蚊のいるところに行かないということです。当たり前に感じるかもしれませんが、そうではありません。多くの人は蚊についての知識がないので、わざわざ蚊に刺されに行っているようなものです。
蚊の行動範囲は「ある場所」を中心に半径15メートル以内です。ですので「ある場所」から20メートル以上離れると、蚊に刺されることはないのです。いないのですから。
その「ある場所」とは水場です。ただ、水場といっても多くの水は必要としません。竹の切り株の中にたまった水でも、蚊のすみかになり得ます。
つまり、キャンプ場で場所を選ぶときは、水場を探して、そこからできるだけ離れた場所でバーベキューをするといいのです。
20160707q

草刈りや虫よけスプレーは効果的

次に、自宅であれば草刈りは効果的です。多くの蚊は花の蜜や樹液をエサにしているので、植物が多いところには蚊がいるのです。
虫よけスプレーも効果的です。「虫よけスプレーなんて効かない」と言っている人は、もしかしたらかけ方が間違っています。一度に大量に吹きかける必要はありません。その代わり1時間半おきに吹きかけてください。

まとめ

いかがでしょうか。蚊に刺されやすい条件を知っておくと、蚊から身を防ぐことができますよね。ぜひ次のキャンプで実践してみてください。