今注目が集まっている医療や健康情報を病院検索ホスピタが厳選して分かりやすくお届け! 今回は『こんな症状があったら心の病気かも!』をご紹介させて頂きます。

自律神経失調症やうつなど、近年では心の病気を多く持っている人が見られるようになりました。しかし、ケガや他の病気とは違い、心の中の問題ですので、本人は苦しい思いをしていても周囲の理解が得られにくいことがあります。そのような心の病にも、実はサインとなる症状があることをご存じでしょうか。症状を把握することで、自分自身のチェックとともに、周囲の人の異変にも気がついてあげられるかもしれません。
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気分の浮き沈みが激しい

気分もまた、目に見えにくいあいまいなものです。健康な人でも、気分を一定に保つということは難しいかもしれませんが、心の病の場合自分でも自分の心のコントロールが難しくなってしまうのです。よく耳にするのはうつ病の症状で、気分が落ち込んでしまう、自殺願望がある、集中力が低下してしまう…といったようなものではないでしょうか。どちらかといえば、マイナスの感情が強く出ている状態です。けれども、これらの症状とは反対に、とても明るい気分が続き、いわゆるハイテンションの状態になっている場合も、心の病気を疑う必要があります。うつ病に対して、躁病といい最初の段階ではやる気に満ちていて、とてもいい気分の状態になるのです。この躁病が深刻化すると、自分の思い通りにならなかった時に攻撃的となり、どんなに働いても疲れを感じなくなってしまいます。判断は難しいかもしれませんが、気分の上下が激しいと感じたらうつ病か躁病を疑ってください。
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眠れなかったり、食欲がなくなる

心労がダイレクトに体の異常としてあらわれるものです。長時間働いて、体はとても疲れているはずなのにベッドに入ると意識が冴えて眠れない。もう何時間も食べておらず、お腹が減っている状態なのに食べ物がのどを通らない…。睡眠も食欲も、本来であれば体を維持するために不可欠な行為です。どちらか一方でも欠けてしまえば、生命が危険にさらされてしまいます。それにも関わらず、欲が無くなってしまうということは、脳からの指令が正常に働いていないということです。このようなときには、無理に眠ろうとするとかえって目が冴えてしまったり、食べようとすると戻してしまうというような症状が続きます。「最近眠れない」と愚痴をこぼしていたり、明らかに小食になってしまった人が周囲にいれば、すぐに受診するように勧めてみてください。
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めまいや不整脈などの身体的症状

めまいや不整脈とは明らかに身体の異常ですが、外見からはなかなか判断しにくいものです。自覚症状があり、普段の生活に支障が出るほどであればすぐに診察を受けるようにしてください。原因は心身のストレスですが、強い外からの刺激にさらされることによって、体じゅうに張り巡らされている交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまうのです。悪化してしまうと自律神経失調症となり、血圧や腸の動き、汗の量などがコントロールできなくなってしまいます。日常のちょっとしたことですが、「体がだるい」「無気力だ」「常に不安がある」といった症状も、自律神経失調症の全長である場合があるのです。目に見えない不調も、「気のせい」だと思わずに、まずは周囲の人に相談してみましょう。

まとめ
心の病気になってしまった場合、体がサインを発していても本人は自覚症状を感じなくなってしまっていることがあります。家族や職場の同僚など、長時間を共に過ごす周囲の人の方が、当人よりも異常に気がつきやすいかもしれません。顔色が悪い、気分の落ち込みが激しい、突然小食になった…など、気になる行動や症状があったら声をかけてあげましょう。他の病気やケガよりも、長期化しやすくなかなか人に言うことができない病気でもあります。周囲が協力しあって、できるかぎり未然に防いでいきましょう。

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