男児に多い、突然「足の甲の痛い」は、第1ケーラー病かも…

今注目が集まっている医療や健康情報を病院検索ホスピタが厳選して分かりやすくお届け! 今回は『男児に多い、突然「足の甲の痛い」は、第1ケーラー病かも…』をご紹介させて頂きます。

土踏まずの頂点が壊死する

第1ケーラー病は、足の「舟状骨」の組織が、血液の循環障害によって壊死し、痛みがおこる骨端症(成長軟骨の障害)です。「舟状骨無腐性壊死」とも呼ばれます。

足の骨は、7個の足根骨、5個の中足骨、14個の趾骨の全部で26個で構成されています。舟状骨は、土踏まずのカーブの頂点にある突起の部分です。船底のように湾曲をした骨で、体重を支えたり、足の蹴り出しなどとても重要な役割を担っています。

第1ケーラー病は、軟骨状態の舟状骨が、大人の骨に変化していく過程の「骨化」という現象がはじまる3〜10歳までに起こります。特に3〜7歳くらいの男児に多くみられ、そのうちのおよそ3人に1人は、両足に発症することがあるようです。

どうして「第1」とつくのか…

1908年にドイツの放射線科医であるケーラー氏が最初に報告したため「ケーラー病」と呼ばれるようになりました。

ケーラー病は、他に足の「中足骨の骨頭部」に発生する骨端症(成長軟骨の障害)があります。ケーラー氏が2つの骨端症を報告したため、舟状骨での症状を「第1ケーラー病」、中足骨の骨頭部での症状を「第2ケーラー病(別名:フライバーグ病)」と呼んでいます。第2ケーラー病は、12~18歳くらいの女性に多く発症します。
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子供の「歩き方がおかしい」ときは注意!!

舟状骨がある足の甲や前部に、腫れと痛みがおこります。患部を押すと痛みがあります。痛みのために可動範囲が限られ、歩きにくくなるのが特徴です。

痛みをかばうため、つい足の内側を持ち上げて、外側に重心をのせた歩行をすることがあります。子供の歩き方がおかしい、ふだん活発な子供が歩きたがらない、という場合は、第1ケーラー病であるかもしれません。整形外科の診断を受けましょう。
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原因はまだ解明されていない

第1ケーラー病の原因は、循環障害・外傷・感染など諸説いわれていますが、まだ解明されていません。現在でも原因究明のために研究が続けられています。

舟状骨は土踏まずのアーチの頂点に位置し、激しい運動によりかなりの負担を受けている部分です。そして、舟状骨は他の足根骨にくらべて発育が遅く、耐久性が低い骨といわれています。

これらのことから、活発な運動によって舟状骨の成長軟骨が破壊され、血流が遮断されたことで舟状骨の壊死につながると考えられています。はっきりした原因が解明されていないため、明確な予防法は確立されていません。  
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アーチサポートを使って、自然治癒を待つ

足の甲の状態を視察し、ケーラー病の疑いがあるときはX線検査を行います。X線検査では、舟状骨の厚みが減って扁平化、さらには硬化・軟化などの混在した画像が確認できます。扁平化した骨は、2〜3個に分裂していることがあります。

ズキズキした痛みがひどい場合は、患部にギブスを巻き固定します。できれば松葉づえを使用しましょう。少なくとも、3〜6週間は足を安静に保つことが大事で、かかとの高い靴を履くのは控えます。また、ランニング・長時間の歩行は厳禁です。

第1ケーラー病は、成長とともに治癒していくことがほとんどです。アーチサポート(中敷き)を使って舟状骨への負荷を軽減する保存療法を行い、自然治癒を待ちます。壊死を起こした部分は自然と回復し、発症してから2~3年で後遺症を残さず正常に戻ります。

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