今注目が集まっている医療や健康情報を病院検索ホスピタが厳選して分かりやすくお届け! 今回は『脊柱管狭窄症』をご紹介させて頂きます。

手や足にしびれがでる症状に悩んでいる人はいませんか。

それは神経が脊柱で圧迫されている脊柱管狭窄症かもしれません。
この病気は50歳~80歳くらいの年代に多く、さらに女性より男性の方に多く見られます。

姿勢が悪くなり腰が曲がること、強い腰痛、足への痛みやしびれ、足が痛くて歩けないこと、歩いては休み歩いては休みを繰り返すことなど様々な日常生活でも症状がでます。腰痛が特徴的な症状で、その症状は太ももからふくらはぎ、足の裏などに、両側に出る場合や片側だけに出る場合があります。
皆さんこれらの症状に身に覚えはありませんか。
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脊柱管狭窄症とは…

その脊柱管狭窄症には3種類のタイプがあります。
それは神経根型と馬尾型とその混合型です。

◆神経根型は、脊椎から下肢につながる神経の根元が圧迫されるものです。これは比較的、神経の根元で神経が圧迫されるため、圧迫されている片側の足にしびれと痛みを生じます。
◆馬尾型は、脊柱管の中で馬のしっぽのようにのびている脊髄神経が脊柱管の中で圧迫されるものです。これが悪化してしまうと、小腸や大腸や膀胱などの働きに関与する神経が強く圧迫されることから足のしびれだけでなく、排尿や排便障害などの症状も出てきます。
◆混合型は、神経根と馬尾神経の両方の神経が圧迫され、両方の症状が出ます。
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違う分類の仕方も

さらに脊柱管狭窄症にはその狭窄する部位によっても症状が分かれます。
大きく分けて頸部脊柱管狭窄症腰部脊柱管狭窄症があります。

首のあたりと腰のあたりの脊髄神経は手足を動かすため、運動神経が発達しています。そもため、その神経が狭窄されると手と足に症状が出てきます。
◆頸部脊柱管狭窄症は上肢に強い痛みやしびれが出たり、腕が重く感じたり、手や指に力が入らなかったりと腕全体に症状が出てきます。
腰部脊柱管狭窄症は腰が痛く重く感じたり、足の痛みやしびれを感じたり、長時間歩けなくなったりと足全体の症状が出てきます。よって起立や歩行などの日常生活に支障をきた す場合があります。

脊柱管狭窄症はいろいろ難しいですが、要するに狭窄した神経の部位によって、手や足、肩や腰にしびれなどの症状が出るということですね。分類の名称は難しいですね…。
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どうやって発症するの?

ではこういった脊柱管狭窄症はどういう方がなりやすいのでしょうか。

首や腰に負担のかかるスポーツや動作を長時間やっていた方や、長時間同じ姿勢をとる環境にあった方など、どれも一般的に腰痛の原因として思いつくようなことが脊柱管狭窄症の原因としても挙げられます。
これらの動作によって首や腰に負担がかかり、筋肉に血流障害が起きることで症状が起きます。
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症状の緩和策もちゃんとあります!

脊柱管狭窄症の症状であるしびれや麻痺の回復方法について説明します。

狭窄によって神経を圧迫してしびれや麻痺を感じる場合、その狭窄部位や麻痺部位を温めて血流を良くすると症状が楽になる傾向にあります。対処療法にもなりますが、血行不良を改善することによって神経の感覚が良くなります。

また内科的治療として手足などの末梢のしびれや麻痺に対しては、体質の改善が必要となる場合がほとんどです。
食事や日常で使用する道具を見直すことで体内から症状の緩和を目指します。

生活習慣を改善し、実践することで体質の改善につなげていくことが最良です。
こうした治療は病院で行うというよりも自宅で行う療法となります。

これらとは別に手術という形で直接狭窄している部位の神経の圧迫を取り除いてやることも治療の一つです。この手術によって直接症状の緩和はできますが、再び脊柱管の狭窄が起こり神経の圧迫が起こりかねません。

総合すると、患者一人一人がこの病気を治す意識を持ち、長時間同じ姿勢を保たないなど日々脊柱管狭窄症を引き起こさない努力が必要なのです。

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