「ビタミンP」ってなに? 知らなかった効果

今注目が集まっている医療や健康情報を病院検索ホスピタが厳選して分かりやすくお届け!今回は『「ビタミンP」ってなに? 知らなかった効果』をご紹介させて頂きます。

必要量は「わずかでも」大切な物質

「3大栄養素」と呼ばれる
(1)糖質
(2)脂質
(3)タンパク質
は、私たちの体の組織を作り、活動するためのエネルギー源となる物質です。また、5大栄養素に含まれる「ビタミン」は、発育を促し、体の調子を整える働きがあります。栄養素としての必要量はわずかでも、とても大切な物質です。

「ビタミン」は、A、B、C、D、Eなど、現在までに13種類が確認されています。これらは体内で合成することがほとんどできないため、私たちは食物から摂取しなければなりません。そして、欠乏すると病気になりやすいといった特徴をもっています。

ビタミンの「仲間じゃない」物質

「ビタミンP」と呼ばれる、これまであまり聞きなれない物質を、最近、耳にすることがあります。ビタミンPは、ビタミンCの発見などの業績からノーベル生理学・医学賞を受賞したハンガリーの生理学者である「セント=ジェルジ・アルベルト」氏によって、1937年に発見された物質です。

この物質は、毛細血管などへの透過性が増加することから、透過性を意味する「Permeability」の頭文字をとって「ビタミンP」と名付けられました。ところが、ビタミンPは、ビタミンの13種類の仲間には加えられていません。あとになって、数種類の混合物質から構成されていることが判明したからです。したがって、現在では「ビタミン様物質」と規定されています。

ビタミンに似た「ビタミン様物質」とは?

「ビタミン様物質」とは、体内でビタミンによく似た働きをする成分です。熱に弱く、壊れやすい不安定なビタミンCを安定させる働きがあります。「ビタミンP」は、発見当初はビタミンと思われていましたが、実は数種類のフラボノイドからなる混合物です。

ヘスペリジン、ルチン、ナリンジンなどを合わせた「フラボノイド(色素)」をまとめて呼ぶ場合の総称として「ビタミンP」という呼び名は使われます。フラボノイドは、体内の抗酸化作用、血圧降下、抗ガン作用などが期待できるポリフェノールの仲間です。

ポリフェノールは「フラボノイド」と「フェノール酸」の2種類に分類されます。フラボノイドは、ポリフェノールの約90%を占めている物質です。「ビタミンP」は、ビタミンCの働きを助けるフラボノイドとして活躍します。

ビタミンPの「3つ」の効果

「ビタミンP」は、
(1)毛細血管を強くする
(2)活性酸素を除去する
(3)悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を低下させる
といった効果が期待できます。

毛細血管は、体の組織のすみずみに栄養や酸素を届ける役割を担っています。そのやり取りが正常に働くよう、「ビタミンP」は、毛細血管の強化に効果を発揮します。栄養が細胞深くに届くことで、肌の改善や老廃物の排出にその力が役立っています。

また、活性酸素は外から侵入した細菌やウイルスを撃退する効果がある一方で、増えすぎると体の組織をサビさせ、がんなど大きな病気の原因となる心配があります。「ビタミンP」は、過剰な活性酸素を除去する働きがあるため、アンチエイジングや生活習慣量などの予防につながります。

さらに、「ビタミンP」を摂取することで、中性脂肪を分解して悪玉コレステロールを低下させる効果があるため、ダイエットはもちろん、心臓病や脳卒中を引き起こす動脈硬化の予防になるでしょう。

みかんは「袋ごと」食べるのがよい

「ビタミンP」は、果物や野菜に含まれる物質です。なかでも、柑橘系の果物には豊富に含まれています。ゆず、みかん、レモン、グレープフルーツの皮、袋、スジには多くの「ビタミンP」が入っています。みかんを食べるときは、袋ごと食べるのがよいでしょう。ゆずの皮を細かく刻んで料理に加えるのも体によさそうです。

ビタミンCの働きを助ける効果があるため、ビタミンCを含む食べ物といっしょに摂取すると美白や美肌などその効果が高まります。そして、ビタミンCと同じく水溶性であるため、体に蓄積されて過剰症になる心配がありません。しかし、不足して欠乏症になることはありません。

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