インフルエンザ桿菌

初診に適した診療科目

インフルエンザ桿菌はどんな病気?

インフルエンザ桿菌はインフルエンザウイルスとは異なり、ヘモフィルス属の細菌で、健康な人でも鼻咽頭に常在していることが知られています。5歳以下の小児に感染すると、上気道炎や中耳炎を起こします。
また、悪化すると続発症として髄膜炎を発症することがあります。この症状としては、発熱、おう吐、けいれんなどがあり、致命率5%程度の危険な病気です。飛沫感染するため、乳児施設などでの集団感染防止が重要です。

主な症状

インフルエンザ桿菌感染による症状としては、肺炎や気管支炎などの呼吸器感染症のほか、中耳炎、副鼻腔炎、喉頭蓋炎、髄膜炎などがあります。
細菌性髄膜炎の原因菌として、成人でもっとも多いのが肺炎レンサ球菌であるのに対し、17歳以下の小児で最も多いのはインフルエンザ菌です。
とくに、莢膜抗原を有する菌株が、病原性が高く、髄膜炎のほとんどはこの莢膜型によるものであることが知られています。

主な原因

インフルエンザ桿菌は、鼻や喉に当たり前のように住んでいます。名前は似ていますがインフルエンザとは違います。ヘモフィルスインフルエンザと呼ばれb型が悪さをします。主な症状は、中耳炎や熱です。
健康な人でも当たり前のように持っている菌なので発症すること自体が稀ですが、発症する原因は抗体を持っていないことによります。予防接種をすることで防げる確率は上がります。

主な検査と診断

インフルエンザ桿菌は一般のインフルエンザウイルスとは異なって、乳幼児などを対象に呼吸器などが感染して発症する病気です。一般的な検査方法として、気管支などの呼吸器から出る痰に混入されているウイルスが存在しているかどうかを検査します。
専用の検査の用紙にかける検査を行います。桿菌が存在していれば、痰の中から陽性の反応が出ます。

主な治療方法

インフルエンザ桿菌の治療法は、薬剤の耐性を考慮しながら感受性が有効だと分かった場合はアンピシンリンが第1選択薬となります。
β-ラクタマーゼ産生菌もしくはBLNSARの場合だった場合はセフォタキシムナトリウム、セフトリアキソンナトリムなどの抗菌力が強い薬剤を選んで治療をします。
近年は非産生性の耐性菌の増加が注目されています。