被害妄想 ヒガイモウソウ

初診に適した診療科目

被害妄想はどんな病気?

事実ではないことを事実だと思ってしまう妄想。妄想の内容は様々ですが、自分が狙われていると感じるような妄想を被害妄想といいます。しかし妄想しているからといって、それがすぐ病気と結び合うわけではないですが、妄想が度を越えていないかどうか、精神状態のチェックなどを通じて検査しなければいけません。妄想の症状について原因はハッキリとしていませんが、環境や心理的な要因等が組み合わさって発症に繋がるようです。

主な症状

被害妄想の典型的症状としては、自分の周りで起きる様々な出来事、また自分に関わってくる出来事が全て自分に悪影響をもたらすという間違った思い込みをしてしまうという事です。周りの正常な精神状態の人間にとってはどうという事は無い出来事でもその人にとっては自分に身心共に危害をもたらす悪しき事象と捉えてしまうのです。最悪の場合幻聴や幻覚が発生するケースもあり、早目の精神科への相談が必要になります。

主な原因

被害妄想が酷くなる原因はまず環境や、精神的なものからきます。常に人からの厳しい指摘を受けてほめられる事の無い環境に置かれた場合は妄想が強くなる傾向があります。常に人に認められず、怒られて辛い思いをしているからです。あとは一方的な思い込みです。自身にまず自信がないのです。容姿や仕事に対しての自信がなく、常に自身に消極的だからです。

主な検査と診断

被害妄想はPTSDや統合失調症、うつ病などの精神疾患、老化に伴う認知症、あるいは覚せい剤などの使用を原因として現れる、他人から何らかの危害を加えられていると思い込んでしまう妄想を言います。精神疾患や認知症によるものであれば当該疾患に関する検査方法によって、覚せい剤によるものであればその使用事実によって、その診断を下すことができます。

主な治療方法

被害妄想の治療は、カウンセリングや薬物療法、作業療法など様々なものがあります。薬物の使用によって、一時的に症状が治まることもあります。しかし治療の上で一番重要なのは、医師とともに病気の原因を探り、根本的な解決を図ることです。その原因によって、最適な治療法も変わっていきます。自分で判断せずに、医師や専門家に相談することが大切です。