私の日常診療における考え方は風邪などの感染症は別にして、大部分の病気は人間が日常生活の中で自分で作り出したものであるということです。
ですからこれを治したりより良い形で病気と付き合っていくためには日常生活における生活習慣の改善が必要になります。
しかしこれが非常に難しいのです。
この難しい問題に対する私の基本的な考え方は、人は1階から2階へ飛び上がることはできませんが努力すれば1段ずつ階段を上っていくことはできるということです。
1階から2階へ飛び上がれたら景色が変わり気持ちも良いのですが、努力して1段上がったところであまり眺めは変わらないものです。
なかなかすぐには期待した結果は出ないものなのです。そのためあきらめてしまいがちになりますが、これをあきらめずに続けていくための手助けをするのが私の仕事であると考えております。
そこで私が取り組んでおりますのは患者様の病気、日常生活、そして患者様の考え方を理解することです。
そして患者様にも理解して頂きご自分の現状、すなわち立っておられる位置を認識していただきます。
ご自分の立っておられる位置というのは良くも悪くもないということです。ただそこから1段ずつ上がって行けるということです。
この上がっていくための道を探し、その第1歩目をお示しすることを常に考えながら日常診療に取り組んでいます。
治療に必要な薬は使いますが生活習慣を変えていきながら症状を良くしひとつでも薬を減らせるようにしていきたいと思っています。