この度、2021年4月1日より、医療法人彰療会大正病院、院長に就任いたしました。
約1世紀に渡り、地域の皆様に支えられてきた大正病院病院長就任に当たり、身の引き締まる思いです。
私自身は1988年に近畿大学医学部を卒業、当時の近畿大学医学部第一外科へ入局、市中病院において外科医として約15年修練、その後思うところあって、緩和ケアチーム専従医となりました。それからは、緩和ケア医として、近畿大学堺病院、奈良病院で勤務し、当院南條亨理事長とのご縁もあり、2019年10月副院長、内科部長に着任させていただきました。
当院は、経営理念として、①正しく親切な医療の提供 ②地域社会全般から信頼される病院 ③全職員がその生涯をかけて悔いのない病院となること、を掲げております。この理念に則り、今後、以下の2点を強化してまいりたいと考えています。
1)地域の皆様のニーズに合った医療の提供
現在及び今後も、我が国においては、少子高齢化及び核家族化が益々進行していくものと思われます。避けることのできない加齢に対し、地域の皆様が安心してこの大正の地で暮らせるよう、外来、入院を通じて、適切な医療を提供してまいります。また、地域療養施設に入所中の方や、周辺高次医療機関入院中の患者さんにも、当院での医療介入や入院療養が必要となれば当院で適切な医療を提供させて頂きます。
2)がん患者さん(緩和ケア対象)への外来・入院を通した切れ目のない緩和ケアの提供
国民の半数ががんに罹るといわれており、がんの治療、療養は苦痛を伴うことが少なくありません。当院では、積極的ながん治療を受けている、受けていないにかかわらず、緩和ケア外来及び入院療養を組み合わせて、切れ目のない緩和医療、緩和ケアを提供して参ります。ご希望の方は当院、地域連携室を通してご連絡をいただければ、日本緩和医療学会緩和医療専門医・大塚正友が診療に当たらせていただきます。
今後、大正病院は、地域の皆様のお役に立てるよう、職員一同、力を合わせ、努力、研鑽して参ります。これまでと同様、今後とも大正病院をご利用、ご愛顧いただきますようお願い申し上げます。