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医療法人社団 浩悠会
田沼内科小児科医院

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お知らせ

留学や集団生活(寮、合宿等)する前に接種した方が良いワクチン(髄膜炎菌ワクチン)

その他
1.髄膜炎菌ってなに?
  髄膜炎菌は侵襲性髄膜炎菌感染症(IMD)の原因となる細菌です。
  侵襲性髄膜炎菌感染症は0〜4歳の乳幼児と10代後半に発症のピークがあります。
  特に10代後半にピークがあるのは、人と人が近い距離で長い時間集まる場所で感染
  が広まりやすく、例えば学生寮、クラブ活動での合宿など狭い空間での共同生活で
  感染リスクが高まると考えられます。

2.侵襲性髄膜炎菌感染症(IMD)の症状は?
  侵襲性髄膜炎菌感染症(IMD)の特徴は「気づきにくい」「進行が早い」「死亡率が高い」
  ことです。
  発症初期は、風邪に似た症状のため、診断が難しく、早期に適切な治療を受けにくい
  病気です。
  発症後12時間以内は発熱、頭痛、吐き気など風邪のような症状ですが、発症後13〜20
  時間ごろには皮下出血や発疹が出たり、息が苦しくなったり、光を異常にまぶしく感じ
  るなど、普段とは違った症状が起こりはじめます。
  そのまま放っておくと意識がなくなったり、けいれんを起こし、命に関わる状態になって
  しまうこともあります。

  <15~16歳の患者の場合>
  発症後に経過時間   0~12時間    13~20時間    21時間~
               発熱        項部硬直      意識障害 
               頭痛        光過敏症      痙攣発作
               嘔吐        皮下出血  
3.予防接種はいつすればいいの?
  寮や合宿などの集団生活、髄膜炎菌が流行している地域への渡航は特に感染のリスクが
  高くなります。
  従って、新学期や集団生活を始める前の春休みや夏休み、部活動の合宿前、海外渡航・
  海外留学の前などにかかりつけの医師に相談しましょう。

  ● 日本脳炎ワクチンの標準的な定期接種対象年齢の3〜5歳(追加接種9歳)頃
  ● DT(2種混合)ワクチンを接種する11歳(小学校6年生の間)頃
  ● 春休み、新学期・新しい集団生活が始まる前
  ● 外出や集団での活動機会が増える夏休み
  ● 海外渡航、海外留学の前

  参考:http://www.imd-vaccine.jp/what/