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医療法人社団健永いずみ会
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2011年東北関東大震災、『気仙沼日記2014』(8月11日4時56分)

『戦友』2014年8月11日4時56分

昨日昼前にホテル到着、和食レストランへ避難所だった当時の気仙沼市民会館、館長、松下尚子様をご招待して、一緒に来て下さったお孫様恭志郎君と久々の再会。私自身初めての気仙沼出向にあたり、万難を排して迎えてくれた尚子様とまた気仙沼でお会いできた。家内の気仙沼デビューを祝って下さった。
恭志郎君は小学3年生、びっくりするほど立派な男子になっていた。
思えば震災直後に市民会館避難所へ伺った時、尚子館長と二人、避難所での母と会えない寂しい生活に、幼子の彼はじっと泣くこともなく耐えていた。
ここまで凛々しくなって、心底頭が下がります。震災以降の長くつらかったのであろう日々を拝察すると痛感、涙が止まらない。尚子様のご主人は震災時、お嬢様と孫の恭志郎君を津波から助けて命を失った。
その直後から尚子様は看護師修行中のお嬢様より恭志郎君を預かり、
抱えている多くの避難者のために日夜汗を流しながら、気丈に孫の世話を続け、母と会えず寂しい恭志郎君の悲しみを、夫を亡くした自分の悲しみと分かち合いながら避難している方一人ひとりに声をかけ、日々目まぐるしく変わる状況に対して市民会館職員へ臨機応変で的確な指示を出していた。
尚子様は3年以上経った今も時々口にする。恭志郎は私の『戦友』。



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