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医療法人社団健永いずみ会
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2011年東北関東大震災、気仙沼日記(5月1日4時30分)


2011年5月1日(日)午前4時30分:

昨日は午前中小野寺夫人と旅館の残骸から持ち帰った写真をみんなで洗って干した。洗いながらご夫妻の若かりし頃、私たちの友人であるご長男小野寺博之さま、気仙沼大島の郵便局に勤める次男小野寺正弘様、流れる前の立派な旅館などの写真を沢山拝見して思い出話なども聞かせて頂き、よく晴れた外の洗い場での2時間余り、楽しいひと時を過ごして少し日に焼けた。午後は夜中眠れなかったせいか、昼食後思わず1時間30分ほど休憩室でごろ寝してしまった。その間、大月さんの独壇場が始まった。小野寺夫妻の避難場所に棚が無く不便だと言い、ダンボールの空き箱で大きな棚を作り出した。見ると実に精巧に出来ており、裏側に補強の骨組みまで装着している。採寸もしっかりしており、正にプロ技!
胸を張って2階の夫妻に届けたら、それはもう大喜び!! 私も本当に嬉しかった。しかしこれからがボランティアの難しさ。回りの沢山の避難者達に見つかり、棚作りの予約が殺到したからたまらない。早速大月さん、下に下りてきて大量のダンボール、ガムテープ集めを始めた。またしても終始付き合わされている文ちゃんはたまらない。かなり気の毒。私は避難室を少し丁寧に回り、声をかけながらラウンドした。自己血糖測定器を流されて、勘でインスリンを打っているおばあちゃん荒○さんを見つけて、夕食前に下で測定する旨伝えたところ、そばで聞いていた2型糖尿病(自己血糖測定不要)のおばちゃん○田さんが、私も測定してほしいとリクエスト。快諾したが、大月さんのダンボール棚のような事になったらまずいので、早々とその場を離れた。この○田さん、実はぶんちゃんに惚れていて、いつもこっそり添い寝を要望している。ぶんちゃんは小柄でいつもにこにこ笑顔を絶やさない好青年で、家内の上智大学先輩、根元様が経営している旅行会社に勤めている。今回の文ちゃん参加は、本人の思いが相当に強かったと思うが、根元様の深いご理解があってのこと、私としては心よりお礼の気持ちを伝えたい。そう言えば大月さんにも素晴らしい後見人がいる。実兄でカメラ界の大物、大月浩司郎様だ。今回の大月さんの気仙沼行きを心から喜んで私にも励ましの言葉とカンパをくださった。日頃から仲が良く顔もそっくりのご兄弟を、男兄弟の居ない私には眩しく羨ましく思う。浩司郎様は私の家の隣に住んでおり、公私共にお世話になっている。深謝!
さて、昨夜はそんなことでかなり疲れてしまい、9時30分くらいに横になった。幸い今日も起こされずに4時起床、こうして日記を書いている。
今、5時30分、あちこちで物音が聞こえきた。5月初日の気仙沼が始まる。


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本日記は下記にて2011年4月2日より随時更新中です。
【記】
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