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医療法人社団健永いずみ会
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2011年東北関東大震災、気仙沼日記(5月9日5時30分)

2011年5月9日(月)5時30分:

四点ほど書きたくなった。①自衛隊のご活躍 ②瓦礫撤去ボランティア ③国民の批判的言動 ④宗教の事 
①    自衛隊の活躍
自衛隊の方々はさすがに軸がぶれていない。どの方も皆、挨拶がきちっとしており、精悍な風貌と締まった身体ながら表情にやさしさがあり、日頃鍛えていることがよく理解できる。中学校に来ている若い医官も礼儀正しく、話していても心地がいい。また、どこかの料理プロを自称するボランティアの作った酷い炊き出しが多かった中で、自衛隊の作る炊き出しは絶品だった。味、量ともに申し分なく避難民は大喜びしていた。さて昨今米国の保護も不安視され、北朝の不穏な動きは相変わらず。わが国も軍隊、兵役が必要と考える人が増えているが、それも確かに否定できない。今、日本の若者を見ていると何に問題意識を持っているのか解らず、どうせ国が何とかしてくれるくらいにしか思っていないようにみえる。その点韓国の若者は皆体型、表情ともに締まっており自分たちが国を支えていくという気構えを感じる。兵役も悪くはないのかもしれない。今回自衛隊の皆様の活躍をみてそんなことを思っていた。

②    瓦礫撤去ボランティア
第一次(4/2~4/7)では行っていなかった瓦礫撤去ボランティアの募集が気仙沼で始まった。我々が日に2回ミーティングに通う医療救護班本部の駐車場にテントを張って、受付をしていた。毎朝沢山の若者が長蛇の列で集まっている。
頭が下がる。中に一人夜行バスで池袋から7時間かけて到着し、早朝7時前から受付を2時間も待っている20代前半の女性がいた。当チームの一人が聞くと
女子大生で、学校を一ヶ月休んで単身やってきたという。目が輝いていて美しい子だった。こういう若者も沢山いると思うとわが国もまだ大丈夫かとホッとする。しかし破傷風トキソイドをきちんと打ってきたのか?瓦礫の釘を踏まないか?寝る場所はあるのか?親に許可を受けて居場所を教えているのか?危ない思いをしないか? 今年24歳になる私の長女より少し若いのに『随分違うものだ』と思うと、同時に心配事がいくらでも出てきて結局何も聞けなかった。
無事に東京に帰ってくることを心より祈る。前述の津波を浴びた旅館に主の奥様とチームでアルバムを拾いに行ったとき、4人で助け合ってやっとの思いで泥濘や釘を避け、旅館の中まで到達したことを考えればただ只無事を祈るばかりだ。瓦礫ボランティアの方は被災地に行く前に必ず破傷風トキソイドを接種してほしい。
③④は疲れたので明日にする。



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本日記は下記にて2011年4月2日より随時更新中です。
【記】
1)医療法人社団 健永いずみ会 岩瀬クリニックHP  http://www.hospita.jp/890/ 
2)母校 学校法人 日本医科大学HP http://home.nms.ac.jp/ 
  東日本大震災における本学卒業生の救援活動について 
3)母校 駒場東邦中学校、高等学校HP http://www.komabajh.toho-u.ac.jp/