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医療法人社団健永いずみ会
岩瀬クリニック

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2011年東北関東大震災、気仙沼日記(4月4日4時)

2011年4月4日(月)午前4時:

気仙沼の初日が終わろうとしている。気仙沼到着時に見た海岸沿いの光景は、目を覆う惨状だった。涙が止まらなかった。ただそれを報告することが私の仕事でなく、高台に避難している生存者の世話が唯一私に出来ること。3日午前中に気仙沼市民会館に到着、旭川医大の先生と申し送りを済ませ、数十人の患者さんを診て夕方、医療救護班本部に行って他の救援チームと打合せ。本部で薬の不足分を補充して、戻って夜まで診療。夜中0時30分に高熱の子供を少し離れた避難所まで往診し、2時に呼吸不全の肺炎男性を気仙沼市立病院に搬送した。ここまで来てしまえば現場の医師として黙々と当たり前の事を続けていくのみ。私のチームが現在24時間常駐している市民会館に240人、裏の丘上の中学校に600人、その奥の小学校に300人あまりの被災者が避難しており、帰る家も移動する車もない。この約1200人のプライマリーケアを私のチーム3人でほぼ任せられている状況だ。私のチームメンバーは岩瀬クリニックの看護師、医療事務の二人で、若い女性にも係らずまるで被災地救援経験者の如くテキパキと仕事をしてくださる。本当に助かる。二人に声を掛けた時に迷わず快諾してくれた意気込みは並ではなかった。今回予定している4月7日まで皆で力を合わせ、ベストを尽くそう。

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本日記は下記にて2011年4月2日より随時更新中です。
【記】
1)医療法人社団 健永いずみ会 岩瀬クリニックHP  http://www.hospita.jp/890/ 
2)母校 学校法人 日本医科大学HP http://home.nms.ac.jp/ 
  東日本大震災における本学卒業生の救援活動について 
3)母校 駒場東邦中学校、高等学校HP http://www.komabajh.toho-u.ac.jp/