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2011年東北関東大震災、気仙沼日記(11月18日21時15分)

2011年11月18日21時15分:

忙しい日だった。7時に起床後、定例のあいさつまわり。小山酒店へ地震博士を訪ね、駅前の斉藤商店にておばあちゃんの回復を確認。ホテルパールシティロビーで新聞に目を通して駐車場を出ようと思ったら信越放送のグループが仕事の準備をしていた。少し話をしたところ仮設巡回を見たいとのことで、本日予定していた条南中学仮設で待ち合わせをした。鎌田さんを高谷仮設まで迎えに行ったあと市民会館にもどり、医療器具、薬を持参、90歳になる○子さんの好物、えびせん、カップラーメン、たまごを買って条南へ到着。以前から約束していたボランティアグループNICCOさんも既に到着してアートフラワーのイベントを始めていた。仮設の○子さんを早速訪ねたら何と4日前に救急車で市立病院に入院したとのこと。あとで見舞いに行くことにして、条南入居している○ヤ○ちゃん、鎌田さんとイベントへ仲間入り。続いて信越放送の方に加わって頂き医療相談を行った。すぐに治療が必要な高血圧の方が二人いて紹介状を書く。また脳梗塞後手の不自由な男性に介護申請の方法を教えたが、これを理解頂くまでかなり時間を費やした。本来は役所で聞くことなのでそのように伝えて終われば良いのだが、要領の悪い私は知っているからには教えてあげたいと思ってしまう。東京の外来診療でも同じで、ついつい医療以外のことで長い時間を要して、待っている人や職員に迷惑をかけてしまう。さてどうにか医療相談が終わったらぐったり疲れたがそれどころではない。鎌田さんと市立病院に向かった。○子さんは腸閉塞で昨日手術をしており、痛みでつらそうにしていた。高齢なので心配だが、たまたま回診をしていた遠藤院長から説明を受け、癒着性の腸閉塞で腸切除にはならなかったとのことで少しホッとした。以前記載した辺子さんが入院したことを昨日知ったのでこちらにも顔を出したが意外に元気にしており、安心した。病院裏の食堂で獲れたてのカツオ刺身を美味しく頂き、市民会館へ戻ろうと思ったら車の鍵がない。久々に焦っている私を尻目に鎌田さん、30秒くらいじっと黙っていると思ったら、いきなり携帯で市立病院に電話。病院の親切な対応で受付に鍵が届いていることを確認してくれた。この電光石火の早業にはこれまで何度も助けられたが、改めて感動した。私は電話をすることを極端に控える習慣が身についているが、こちらの方は電話での連絡やコミュニケーションをフルに利用している。東京の人間や若い世代はメール中心に動いているが、メールではやや冷ややかな文章になり誤解を招くこともある。電話で声を聞いて話をすることによって得られる人との触れ合いもたくさんあることを解っていながら今回改めて感じることとなる。結局駐車場に落ちているのをわざわざ高台にある病院まで戻って届けてくれた方がいたそうで、心より感謝。鎌田さんを高谷仮設まで送って市民会館に戻ったらもう暗くなっており、夕食もとらずに爆睡したら先程目が覚めた。

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本日記は下記にて2011年4月2日より随時更新中です。
【記】
1)医療法人社団 健永いずみ会 岩瀬クリニックHP  http://www.hospita.jp/890/ 
2)母校 学校法人 日本医科大学HP http://home.nms.ac.jp/ 
  東日本大震災における本学卒業生の救援活動について 
3)母校 駒場東邦中学校、高等学校HP http://www.komabajh.toho-u.ac.jp/