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騒がしくなった足元

九州電力は事故の際の具体的な避難計画も策定せず、周辺地域住民の同意も得ていないままに、この夏までに川内原発1号機を、そして秋には2号機を再稼働するつもりでいる。
政府は災害、事故時には国が全面的に責任を持つとしているが、4年前の福島第一原発周辺の住民が未だに仮設住まいを余儀なくされている現状を目の前にしてよくそんなことが言えたものだ。彼らの「責任を持つ」という発言自体が極めて無責任であることを証明している。

30日(土)、遅い夕食をとっている最中突然体が左右に大きく振られた。東日本大震災以来の大きな揺れだった。だが、ドンと突き上げる縦揺れがなかったので、遠い震源の巨大地震だと直感した。
その後の報道で小笠原西方沖の深さ682kmを震源とするM8.1の地震だと分かった。エネルギーの大きさもさることながら深度の深さも異例の深さだ。590kmというと東京、大阪よりも遠い距離。地殻の最低部を超えた上部マントルに位置する。おそらくフィリピン海プレートの下に沈み込んだ太平洋プレートそのものにひびが入ったのだと考えられる。
この地震の前日、5月29日10時ころには鹿児島県の口永良部島の新岳が爆発的な噴火をした。この山は昨年の8月にも噴火をしている。
5月6日箱根山の噴火警戒レベルが2(火口周辺規制)引き上げられて箱根大涌谷周辺への立ち入りが禁止されて早1か月近くが経つ。温泉旅館をはじめ箱根観光で生計を立てている多くの住民の祈りも虚しく、未だに火山性微動は続き山の膨張も収束していない。
鹿児島では桜島が過去に例を見ないほどの頻度で噴火を続けている。南の海上で2013年11月に起こった西ノ島新島の噴火は現在も続いており、島の面積は元の11倍にも達している。さらに最近では近くの海上に新たな変色点が現れてさらなる拡大が懸念されている。浅間山も噴火し、蔵王山、阿蘇山、草津白根山、新燃岳でも火山活動の活発化が認められている。
地震も、小笠原沖地震の5日前にも埼玉県北部を震源とするM5.5の地震が起きているし、全国各地で震度5クラスのものが散発している。
私のような素人の目から見ると、M9.0という未曽有の規模の東日本大震災以降、日本列島の地底深くの状態が大きく変化して不安定な状態になっているように思われる。こうなると連鎖的に、ここ数年話題になっている富士山の噴火や首都圏直下地震が明日起きても不思議でないように思える。
ところが、こういう状況に対して地震学者、火山学者たちの多くは一連の火山活動と地震は距離的に離れているので直接的な関連性はなく連鎖的に噴火することはないと言う。
自然科学においては「ない」ということを証明することは極めて困難だ。ましてや実験的手法を用いることが難しい地球物理学の領域において、それほど簡単に「連鎖反応はない」と言えるのだろうか。

地球はおよそ45億6700万年前、若い原始太陽を取り巻くガスと塵からできた100億個ほどの微惑星が衝突・合体を繰り返して、45億5000万年前に灼熱のマグマの塊として誕生した。そして、45億3300万年前に現在の火星程度の大きさの惑星が大衝突して、周囲に飛び散った物質が集まって月ができ、地球の原型が出来上がった。
火山噴火や地震を引き起こす地球の持つエネルギーは大昔に繰り返されたこの宇宙の塵同士の衝突エネルギーに由来する。このエネルギーは46億年近くたった今でも消失することなく、とんでもないパワーを地殻の奥深くに持ち続けている。当時の衝突の激しさが想像できるだろう。
その後、地球は2回、「全球凍結」と言って、氷の玉になった時期がある。また9億年前のロディニア大陸と2億5千万年前のパンゲア大陸のように陸地が一か所に集まった状態になったこともある。百面相のように姿かたちを変えながら現在の状態になったのだ。そして日本列島の原型が出来上がったのは僅か150万年前のことである。
自己中心的な人間はすべてのものが今の姿になるまでの過程だと思い込こみがちだが、現在も変化の過程にある。今の形が最終形ではない。やがて日本列島は北上してくるオーストラリア大陸に押しやられてユーラシア大陸の縁にへばりつくか、小松左京の想像のように日本海溝の奥深くに沈んでいく。
因みに、近年声高に温室効果ガスによる地球温暖化が叫ばれているが、これまでの長い年月の変化のリズムから見ると、今現在地球は寒冷化の方向に進んでいるらしい。人間の営みと地球自身の固有リズムと、どちらの力が勝るのか誰にも分からない。
こんな壮大な時間的、空間的規模の地球内部の動きに対して、桜島と富士山は遠いから無関係などと論評できるはずがないのだ。それにいくらマグマ溜まりは独立しているとはいってもそのもっと奥深いところでは共通のマントルに行きつく。関係ないはずがないのである。4月22日に起こった地球の裏側、チリのカルブコ火山の爆発でさえ関係していても不思議ではないはずだ。

前にも述べたように、火山学者は多くの火山活動が連鎖的に噴火活動をすることには否定的だが、それでも日本列島のすべての火山が活動期入ったことは認めている。いや、日本列島はこれまでの数百年があまりにも静かすぎたで、この異様な休止期が終わったと表現するのが正しいらしい。
4つのプレートがせめぎ合い、全世界の0.25%しかない国土面積に全世界の7%にも達する火山を擁する我が国。そんな国土が本来の活動期に入った現在、なぜ安倍政権はそれでも危険極まりない原発を再開しようとするのだろうか。

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